すべては、子どもの最善の利益のために。PICU看護師からAiCANへ、子どもの命と笑顔を守る新たな挑戦。【営業CSメンバー インタビュー】
PICU(小児集中治療室)で看護師として現場に立ち続けてきた金剛寺さん。2024年にAiCANへ入社し、新しい形で子どもの命と安全に関わっています。看護師としてのアイデンティティと揺るがない情熱を持ち続けながら歩む道のりを伺いました。
(インタビュー:営業CS部/経営推進部 小山・新井 文:小山)
※本記事は、採用サイトからの転載記事です。
金剛寺まり子 / Mariko Kongoji 営業CS部イネーブルチーム
2011年に看護師・保健師国家資格を取得し、大学病院の周産母子成育医療センターPICUで勤務。PICU在籍期間中、院内の児童虐待予防チーム(通称CAPS)メンバーとして院内の小児虐待対応を兼任。長女出産を機に2024年5月にAiCANに入社。入社後はCSを経て、イネーブルチームとして主にCSの仕組み化を進めている。また、現場での経験を活かして、母子保健プロジェクトや学会参加なども積極的に行っている。
趣味は、国内旅行とドラマ鑑賞、カフェで友人と話すこと。
看護師として、子どもの命と安全に向き合う
まずは、これまでのご経歴を教えてください。
金剛寺:新卒から大学病院のPICUで、13年間看護師をしていました。術後管理から、痙攣重積や脳症、肺炎などあらゆるお子さんがいましたね。0歳から15歳まで、幅広い年齢のお子さんを担当していました。
研修ローテーションの配属先もたまたまICUが多く、「集中治療の看護師」として専門性を高めながらやりがいをもって仕事をしていました。
院内で虐待予防チームにも参加されていたそうですね。
金剛寺:はい。「小児科なら、虐待予防に関わるのは当然」くらいに思っていて。これといったきっかけがあったわけではありませんでしたが、もともと甥や姪と遊んだり子どもが大好きなのと、理不尽なことが嫌いな性格なので、子どもが理不尽に人権侵害される虐待のニュースを見ながら、なんとかしたいとずっと思っていました。なので、院内に「CAPS(児童虐待防止チーム)」という活動があると知って、自分から手を挙げました。あまり手を挙げる人がいないということは後から知りましたが(笑)
CAPSでは、院内で月に1回、小児科や精神科、救急、医療ソーシャルワーカー、心理師など多職種のメンバーが集まって、虐待が疑われるお子さんについての検討会を行います。また、緊急性が高い状況があれば臨時で招集して、児童相談所への通告要否などを話し合う、といったことも行いました。多い月は月に2〜3件ほど、そうした臨時対応もありましたね。
「自分が本当にやりたいことをやる」と決めた――転職活動で見えてきたこと
AiCANへの入社は、どのような経緯だったのでしょうか。
金剛寺:きっかけは出産と転居でしたが、AiCANとの出会いは運命だと思っています。
PICUの仕事が大好きでしたが、育児をしながら当時の職場に通い続けるのは難しく、転職を考えるようになったんです。
当初は、小児の訪問看護、小児科専門の運営会社などを検討していて、実は内定に近いところまで話が進んでいました。でも急に「これは違うぞ、ここじゃない」「もっと自分が本当にやりたいことをやろう」という感覚がわいてきました。
私はPICUで働いている時からずっと「子どもたちの命と笑顔を守る」が自分の使命だと思っていて。これまで集中治療という専門性の傍ら、サブスペシャルとしてずっと力を入れて取り組んできたのが虐待対応でしたが、院内で虐待対応をしても一向に虐待を受ける子どもが減らないことへの不甲斐なさと、ここで一看護師を続けているだけでは未来の子どもの命と笑顔は守れない、ということもどこかで感じていました。
そこで、私が本当にやりたいことは、「子どもたちの命と笑顔を守る社会の仕組みをつくること」なんじゃないかと思ったんです。
そんななか、まだ転職活動前だった妊娠中に転職エージェントの方から「児童虐待予防に取り組んでいる企業がある」という話をちらっと聞いていたのを急に思い出して。真夜中に子どもが寝ている隣で「子ども 虐待防止 企業」とGoogle検索して、1番にヒットしたのがAiCANでした。ホームページや記事などを一通り見たら、自分の関心とドンピシャで。迷わずWantedlyの「話を聞きにいく」ボタンを押しました。それがカジュアル面談につながるボタンだということも知らなかったんですけどね(笑)
選考は、どのように進んでいったのでしょうか。
金剛寺:当時募集していた職種は「営業・CS」だったのですが、デスクワークの経験もなく、正直「私に何ができるんだろう」という気持ちで、「こんな経歴なんですが、何か役に立てることありますか?」と率直に聞きました。
最初に話したCMOの橋本さんに、とてもウェルカムな雰囲気で迎えてもらえて。最終面談も育休中なのでオフィスに子どもを連れていかざるを得なかったのですが、当時1歳の娘を見て「わあ!かわいい!」と子連れにウェルカムな役員3人を見て、なんていい会社なんだろうという印象を持ちました(笑)
面接では、医療現場での経験に加えて、CAPSのフローを整えていた経験などもお伝えしました。役員からは、今後のサービス構想なども伺うことができて、まさに自分が取り組んでいきたいことだと強く思いました。
あと、AiCANのビジョン「すべての子どもたちが安全な世界」と、自分がずっと抱いていた「子どもたちの命と笑顔を守る」という使命がこれほどまでに重なっていたことも、入社の大きな決め手でしたね。
転職に対して、周囲の反応はいかがでしたか。
金剛寺:実は家族からは「看護師資格を生かす方がいいんじゃないか」と反対されていました。家族からしたらせっかくの資格だし、待遇や条件も良い方が良いですよね。ただ、一緒に働いてきた看護師の同期や信頼している先輩は、逆に背中を押してくれたんです。「向いているんじゃない」と。
最終的に退職する時には、周りに「そのうち『プロフェッショナル』か『情熱大陸』に出るから楽しみにしてて!」と冗談交じりに言い残してきました(笑)。今ではAiCANで働くことを家族も応援してくれていますし、これからも突き進んでいきたいと思います!

あらゆることに挑戦してきた、AiCANでの2年間
入社後は、どのような業務からスタートしましたか。
金剛寺:入社した頃は営業とCSがまだ分かれていない時期で、私自身もデスクワークが初めてで、本当に手探り状態でした。スプレッドシートって何?CSVって何?という状況で、一つずつ周りに教えてもらったり、自分なりに調べていく毎日でした。
まずは、自治体様からの問い合わせ対応やマニュアル作成、研修の作成などユーザー向けのCS業務を行いました。唯一、動画作成はもともとの私の特技が生きたかもしれません(笑)今はメンバーも増えたので、仕事を振りつつ、私も作成や品質チェックを行っています。
その後は、社内ワークフローや障害対応フローの整備など、社内の仕組みづくりに関わる機会も増えていきました。さらには、実証実験のCSフロントとして自治体様の伴走支援をしたり、新機能の開発プロジェクトでプロジェクトマネジメントをしたりと、未経験ながらあらゆることに挑戦させてもらえた2年間でした。
現在は営業CS部のイネーブルチームに所属し、特にCSチームやR&D部を巻き込んで、チームにとどまらずに社内横断で仕組みづくりをしています。
いわゆる「民間企業」に入社してみて、率直にいかがですか。
金剛寺:面接時から聞いてはいたのですが、日々社内で「子どもの安全について真剣に会議が行われている」ことが当たり前の文化として根づいていることに驚いて。それまで医療の現場しか知らなかったので、「民間企業でも、こんなに子どもの安全について熱心に語り合う人たちがいるんだ」と感じたのを覚えています。
こうした文化の中で最近取り組んでいるのが、社内のヒヤリハット報告の改善です。医療の現場ではヒヤリハットの報告は日常的なものなのですが、AiCANに来て「企業でもきちんとやっているんだ」と思いました。ただ、今のヒヤリハットの流れは医療現場のものと少し違っていて、「せっかくいい取り組みなのにもったいない」「もっと仕組み化できるはず」と思う部分もあり、これからさらに良くしていきたいと思っています。
入社後も専門性を高めていらっしゃいますよね。
金剛寺:はい。他の社員と同じく「日本子ども虐待防止学会(JaSPCAN)1」に毎年参加しています。こちらは前職時代に、かながわ大会の事務局を担当していたこともあり、何かと縁のある学会です。それに加えて毎年、「日本子ども医療的虐待防止学会(JaMSCAN)」にも参加しています。
あと昨年は「SANE(性暴力対応看護師:Sexual Assault Nurse Examiner)」を修了しました。髙岡さんに教えていただいて受講できたのですが、本当に貴重な学びの機会でした。(当社社員が「Sexual Assault Nurse Examiner-Japan」における性暴力対応看護師のプログラム受講を修了しました)
こうしてそれぞれの専門性を後押ししてもらえたり、自己研鑽する環境があることがいつもありがたいなと思っています。また、「児童虐待」「児童福祉」の最新情報を社員全体でしっかり学んでいることも、AiCANの強みだと思っています。
- AiCAN社員は部署問わず、毎年「日本子ども虐待防止学会(JaSPCAN)」に参加します。 ↩︎
研究にも関わられているそうですね。
金剛寺:メインの業務ではないのですが、同僚の高木さん(記事はこちら)とは良く話すこともあり、共同研究に誘ってもらう機会がありました。子どもの傷害予防について、スコーピングレビューを一緒にまとめたり、医療安全の視点をどのように児童福祉にも応用できるか、共同研究をしています。

これからやりたいこと
改めて、「虐待」「子どもの安全」についての思いをお聞かせください。
金剛寺:少し真面目な話になりますが、虐待は人権侵害の最たるものだと思っていて。国連で採択された「子どもの権利条約」のなかでも、「子どもの最善の利益を考えてもらう権利」「自由に意見を言い、聴いてもらう権利」などが明文化されているんですよね。
私はこのなかでも「子どもの最善の利益」を常に考える大人でいたいと思っています。看護師のときも、医療現場では様々なジレンマがあるのですが、「この支援は本当にこの子にとっての最善か」「自分たち支援者の自己満足になっていないか」という視点は忘れないようにしていました。
甥や姪との関わりから始まり、病院で出会った子どもたち、自身の子育てやAiCANでの仕事ーー考えてみると、私の人生には常に「子ども」が中心にいるんですよね。AiCANで働くうえでも、常に「子ども」が主語であり、主体として考えたいと思っています。
今後、やりたいことはありますか。
金剛寺:学会に行くたびに、あらためて児童虐待の「予防」の大切さを感じます。虐待予防の観点で言うと、例えば日本で行われている「乳児家庭全戸訪問事業」のように、母子保健の分野で保健師さんが果たしている役割は、本当に大きいと思っていて。そうした予防の現場を支えることにも、意義を感じています。
もう一つは、医療機関をはじめとした多機関連携の重要性です。小児虐待専門医の方々とお話しする機会もあり、現場と現場をつなぐことの大切さを、元医療現場出身者としても強く感じています。
こうした「予防」や「多機関連携」といったテーマは、これからも自分自身が大事にしていきたい視点です。そして、これは個人的な思いでもあるのですが、看護師であることは自分のアイデンティティとしてずっと持ち続けています。ただ、現場を離れると、実際にお子さんやご家族と接する機会や現場感覚もどうしても薄れていってしまう。だからこそ、いずれは例えば週1回とか月数回でも、お子さんやご家族と直接接する医療者として現場にも関わりたいと思っています。そこで得たものを、またAiCANに持ち帰ってこられたら、それが一番理想的な働き方だと思っています。
【藤原さん(営業CS部マネージャー)より】
金剛寺さんには、イネーブルメントチーム発足当初から、営業CS部における様々な業務の仕組み化を推進していただいたことに心から感謝しています!転職当初から、未経験にも関わらず、嫌な顔ひとつせず、お客様とチームのためになることをどんどん進めていただく姿勢をとても尊敬していました。これからますます多角的に、部の垣根を超えてご活躍されることを期待しています。
一緒に働きたい人・応募を考えている方へ
どんな人と一緒に働きたいですか。
金剛寺:入社のきっかけでもお話しした通り、会社のビジョンと自分自身の使命が重なっていると感じられたことが、今でも大きな軸になっています。だからこそ、会社のビジョンに強く共感してくれる人と一緒に働きたいです。
転職当時の私は、民間企業の経験はもちろん、IT関連のスキルや知識はゼロ同然でした。ただ、ある日、髙岡さんが全社ミーティングで、「『大切なのは思い、スキルと知識は後からいくらでも身に付くから、同じ思いの仲間を集めて』というメンターの言葉が深く刺さった」と話していて。私は、まさにその一人だったのかな、と勝手に答え合わせをしました(笑)
きっと、専門的な知識やスキルに今は自信がなくても、私と同じように子どもの安全のために熱い思いを持った人なら、その熱量で、いろいろなことをやっていけるんじゃないかなと。
もう一つ付け加えるなら、チームで何かを成し遂げることを楽しめる人ですね。学生時代から部活動でもずっとチームで何かを成し遂げることを目指していて、私自身がチームワークを大事にしているので、チームで何かを成し遂げていくことが好きな人と、一緒に働けたら嬉しいです。
最後に、AiCANで働いてみたいと思っている方へメッセージをお願いします。
金剛寺:AiCANは子どもの安全を守ることに本気で携われる環境です。知識やスキルに不安があっても、一緒に学んで挑戦していけば大丈夫です!子どもの安全のために一緒に全力になってくれる方、お待ちしております!
ありがとうございました!看護師の経験を活かし、AiCANに飛び込んだ金剛寺さん。その熱量で、これからも子どもたちの命と笑顔を守っていくのだと感じました。
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