【イベントレポート】自治体職員様向けウェビナー「児童福祉×生成AI 最前線セミナー〜安全性と効率化を両立するには?〜」を開催しました

2025年11月11日(火)、自治体職員様向けウェビナー「児童福祉×生成AI 最前線セミナー〜安全性と効率化を両立するには?〜」を開催しました。

本ウェビナーでは、児童福祉の現場で見られる課題とその背景、さらに国内外のAI利活用の最新動向を踏まえ、AI導入に向けて検討すべき観点や注意点などをご紹介いたしました。

当日は約35名の自治体職員様にご参加いただきました。
参加者の皆さまからは、「生成AIが児童福祉現場でどのように活用できるか知る良い機会となった」「AI利用者として責任があることを知った」「業務効率化やケース支援の質向上にもAIを活用を検討していきたい」といったお声が寄せられました。

今後も皆さまのお役に立てるようなイベントを定期的に開催してまいります。
本ウェビナーはアーカイブ配信はしておりませんが、自治体職員様に限り、当社の営業担当からオンラインにて内容を説明させていただきます。
ご興味のある方は、以下フォームよりお問合せをお願いいたします。

当社の立ち上げから成長を支え続けてきたCOO(Chief Operating Officer)・先光さんに、創業当初の話から組織づくりの舞台裏、そして仕事のやりがいや育児休業取得についてお話を伺いました。(インタビュー:経営推進部 佐々木・上野、文:経営推進部 佐々木)
※本記事は、採用サイトからの転載記事です。

先光毅士/ Takehito Sakimitsu
COO(Chief Operating Officer)

臨床心理士・公認心理師として公立の児童発達支援センターにて10年間勤務し、未就学児への療育や保護者支援など幅広い業務に携わる。NPO法人Child First Lab. の活動では子ども虐待防止のための啓発活動などを展開。こうした経験をもとに2020年3月、髙岡・橋本とともに株式会社AiCANを設立。現在はCOOとして経営全体の方針策定や意思決定に携わるとともに、経営推進部の責任者を務めている。

好きなもの:ドーナツ、コーヒー、滝を見ること

創業ストーリー

AiCAN創業に至るまでの経緯を詳しく教えてください。

先光:元々個人として、子どもへの虐待がない社会を作ることをテーマにしていました。アプローチとしては、大きな制度や仕組みを作るやり方と、現場で支援をするやり方の両方があると考えていましたが、どちらに進むべきか迷っていました。

最初は仕組みを作ることに関心があり保育園を運営する会社に入社しました。そこで保育のフィールドで保護者の支援をする仕組みをつくれないかと考えていましたが、現場での相談支援の知識が必要だと感じ、発達支援センターで10年間、臨床(療育、保護者支援など)の仕事をしていました。その経験も自分にとって合っているなと感じていましたし楽しかったのですが、一方で、大きな仕組みを作ることへの関心を持ち続けていました。

同時期に、私が所属していたNPO法人Child First Lab. と、代表・髙岡さんの所属する産業技術総合研究所の共同研究という形で、児童虐待対応・予防に関する研究にも関わっていました。

その延長で、髙岡さんから研究成果を元に会社を立ち上げようという話が来たので、10年という節目もあり、一緒に会社を立ち上げることを決めました。

髙岡さんとの最初の出会いはいつでしたか?

先光:髙岡さんとは大学院時代に出会い、同じ専攻の先輩でした。髙岡さんと出会った時の印象は、行動力があり、フットワークが軽いところが自分とは異なる魅力を持っている人だなと感じていました。「この人なら、きっといつか世界を変えるだろう」と、当時から思っていました。

発達支援センターでのご経験を、AiCANの事業にどのように活かそうと思っていましたか?

先光:児童相談所と発達支援センターの現場で共通していた課題は、デジタル化の遅れです。記録のために残業や休日出勤をしたり、情報共有の手段として付箋に書いて掲示板に貼るようなことをしていました。それによって行き違いが生じるなど、非効率な状況が常態化しており、そのような部分を効率化していき、支援の質を高めるための時間を確保したいと考えていました。

また、どのような対応や支援をするか判断する場面においても、属人的で、個々の職員の経験やアセスメントに依存した領域だったため、標準化が必要だと感じていました。

会社立ち上げ当初、最も苦労したことはなんですか?

先光:私個人としてはビジネスセクターの経験が少なかったため、お客様との調整や交渉を進めるのも手探り状態でした。例えば、お客様との契約に関連する書類を、毎月5センチほどの紙の束を印刷してファイルに綴じて提出しなければならず、DXを推進する会社としてここを何とかしなければと思っていました。お客様との契約内容を調整したり、こちらから提案したりすることで、周囲の方の力を借りながら、少しずつ効率化を進められるようになりました。

経営推進部の立ち上げ

経営推進部メンバー

経営推進部はどのような業務をする部署ですか?

先光:経営推進部は、総務・法務・経理・人事労務・採用・広報・情報セキュリティなど、バックオフィス全般の幅広い業務を担当する部署です。経営推進部は他にメンバー3名、インターン生1名の合計5名の構成です。

私はCOOとして責任者を務め、多岐にわたる業務をチームでまとめています。現在は、日々の実務は他のメンバーに任せることが多く、部門の方向性や意思決定を中心に担当しています。

経営推進部を立ち上げたのは、社員が増えたことに伴ってとのことですが、組織化する上でどのような変化がありましたか?

先光:当初は、ほぼ私一人でバックオフィス業務を全て行っていました。その後会社立ち上げから3年目に、社員の採用を本格的に始め人数が増えたため、部署を分けて組織化することになりました。最初は総務部という名称でしたが、事務的なことだけでなく、事業全体を推進していくチームであるという意思を込めて、経営推進部という名称になりました。

お一人で業務をされていた頃と比べて、どのような変化がありましたか? 

先光:一人でやっていた頃は、とにかく書類作成や作業をこなすことが中心で、締め切りまでに何かを完成させることに必死でした。しかし、現在は業務を分担できるようになったため、チームとしてどうしていくか、あるいは会社全体としてどうしていくかという大きな視点で物事を考えられるようになり、見え方が変わってきたと感じています。

AiCANでの仕事のやりがい

仕事のやりがいは何がありますか?

先光:経営推進部の仕事は裏方の地道な作業が多いですが、例えば入札資格の取得・維持などができていないと、どんなに営業が頑張っても契約ができないということがあります。ですので会社の事業を陰で支えているという実感が、大きなやりがいになっています。

個人的なやりがいとしては、お客様から「AiCANがあって役に立った」というフィードバックがあることが一番嬉しいです。印象に残っているのは、実証実験を担当していた自治体様で導入が決まった際に、管理職の方が笑顔で「これから楽しみですね」と言ってくださったことです。その方は管理職なのでAiCANを導入しても直接的に便利になる立場ではないにも関わらず、一緒に導入を喜んでもらえたこと、そこから業務が変わっていくことを期待してもらえたことが非常に嬉しく、そのような声をもっと多くの自治体に広げていきたいという気持ちがモチベーションになっています。

ありがとうございました!前編はここまでです。後編では、先光さんの育児休業の取得や復帰後の働き方、今後の会社としての目標などについてお伺いします。お楽しみに!

現在募集中のポジションは、以下のリンクからご覧ください。ご応募お待ちしています!
https://www.wantedly.com/projects/2244954


当社代表・髙岡が、ソーシャルキャリアフェス2025の採用ピッチに登壇いたします。

ソーシャルキャリアとは、“社会と自分を接続して働き、人生を自分で選び取るキャリア”を指します。本イベントでは、「より良い社会を実現するために挑戦を続ける企業・団体100社と、更なる挑戦の場を模索するビジネスパーソン2,000名が『知り』『出会い』『つながる』ための3つのプログラム」が用意されています(公式サイトより引用)。

詳しくは下記のリンクをご覧ください。
https://sociareer.com/social-career-fes2025

開催概要

参加対象:ソーシャルベンチャー、インパクトスタートアップ、ゼブラ企業、NPO等のキャリアに興味がある方
開催日:2025年11月8日(土)・11月9日(日)
会場:Tokyo Innovation Base(有楽町駅徒歩1分)
主催会社:株式会社スターコネクト・IMA株式会社

当社代表登壇プログラム

プログラム名:「VCが推す!インパクトスタートアップ採用ピッチ」
会場:ステージE
日時:11月8日(土)13:45〜

より良い社会づくりやスタートアップの採用に関心のある方は、ぜひお越しください。

当社は、2025年11月15日(土)・11月16日(日)に札幌コンベンションセンター・札幌市産業振興センターで行われる「日本子ども虐待防止学会 第31回学術集会ほっかいどう大会」に出展いたします。

開催概要


主催:一般社団法人日本子ども虐待防止学会 日本子ども虐待防止学会第31回学術集会ほっかいどう大会実行委員会
会期:2025年11月15日(土)〜16日(日)
開催形式:現地
テーマ:こどものしあわせ、みんなのしあわせ 〜考えよう こどもの権利
会場:札幌コンベンションセンター・札幌市産業振興センター


本学会については下記のリンクから詳細をご覧ください。
https://www.c-linkage.co.jp/jaspcan2025/

当社は、特別会議場(第1会場) の企業展示にて、児童相談SaaSシステム「AiCAN」デモ体験、導入事例のご紹介を実施します。

加えて、当社からは4人が登壇いたします。ご関心のある方は、ぜひご聴講ください。

登壇情報

(1)登壇者:髙岡昂太(代表取締役)
登壇区分:委員会・WG企画4 性虐待WG
演題:「私たちは、わが国の性虐待、性被害へどのように取り組んでいくのか?」取り組みについての報告
日時:11月16日(日) 8:45~10:25
会場番号:第1会場
会場名:札幌コンベンションセンター1F 特別会議場

(2)登壇者:高木伸也(営業CS部カスタマーサクセス担当)
登壇区分:公募シンポジウム
演題:話し合いが生み出すよりよい支援、話し合いを生み出すよりよい文化
日時:11月16日(日) 8:45〜10:25
会場番号:第12会場
会場名:札幌コンベンションセンター202会議室

(3)登壇者:佐名 隆徳(R&D部データサイエンティスト)
登壇区分:一般演題
演題:児童虐待リスクとしての社会的孤⽴に関する⽂献レビューとメタ分析
カテゴリ:児童相談所
日時:11月16日(日)10:40〜11:25
会場番号:ポスター会場1
会場名:札幌コンベンションセンター 104+105会議室

(4)登壇者:椎名拳太(R&D部データサイエンティスト)
登壇区分:一般演題
演題:虐待対応機関におけるAI利活用とその倫理面・ガバナンスの課題
セッション名:一般演題15
発表カテゴリー:児童相談所3
日時:11月16日(日)15:05〜16:45
会場番号:第14会場
会場名:札幌コンベンションセンター206会議室

2025年11月11日(火)、自治体職員様向けウェビナー「児童福祉×生成AI最前線セミナー〜安全性と効率化を両立するには?〜」を開催します。

概要

日時:11月11日(火)13:30-14:30(13:15から接続テスト)
参加申し込み:こちらのフォームよりお願いいたします
形式:Zoom / 講演形式
参加費:無料
定員:50名1
主催:株式会社AiCAN
お問い合わせ:株式会社AiCANオンラインセミナー事務局(sales_planning@aican-inc.com)

日々の相談業務やケース記録の作成に追われるなかで、業務を効率的に進めるためにAIやDXの活用を検討している方も多いのではないでしょうか。一方で、支援の質や安全性と効率性をどのように両立させていくかについて、不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
今回のウェビナーでは、児童福祉の現場で見られる課題とその背景、さらに国内外のAI利活用の最新動向を踏まえ、AI導入に向けて検討すべき観点や注意点などを整理してご紹介いたします。
ご参加いただくことで、明日から活かせる実践的な知見を得ることができます。

こんな方へおすすめ

業務効率化に資するツール導入を検討されているシステム担当の方
DX推進を任され、情報収集を進めている企画調整担当の方
業務負担軽減に取り組みたいと考えている管理職の方
生成AIを安全かつ効率的に活用したいDX推進課・AI活用担当の方
ケースワークで生成AIを活用することに関心のあるケースワーカーの方

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。2

      

        

  1. 定員になり次第、締め切ります。 ↩︎
  2. 本ウェビナーの対象は自治体職員の皆さま限定としております。
    ご入力いただいた情報に基づき、所属先の確認をお願いする場合がございます。何卒ご理解のほどお願いいたします。 ↩︎

マネーフォワード総合研究所の公式noteに公開された対談記事(『【Society Forward対談 | Soil 久田哲史氏・後編】「儲からない」けど「意義がある」非営利スタートアップ支援の魅力とは』)にて、当社の取り組みをご紹介いただきました。
記事内では、「すべての子どもたちが安全な世界に変える」というビジョンのもと、児童虐待問題の解決を目指してAIを活用した業務支援や自治体への伴走支援を行う当社の活動が取り上げられています。

対談は、以下のリンクからお読みいただけます。
https://note.com/fintechinstitute/n/nbc61070f006

関連リリース

2023/03/16
https://www.aican-inc.com/news/20230316-01/
2025/07/29
https://www.aican-inc.com/news/20250729-01/

2025年10月29日(水)・30日(木)に開催される「第2回こども×Tech関西」に当社が出展いたします。

こども×Tech 関西(こどもテック関西)| 京都で開催、「学校」「子育て」「保育」を支援する最新技術展

出展内容

伴走型業務支援サービス「AiCAN」デモ
自治体職員様向けに、AiCANアプリの操作の一連の流れをご紹介。実際の活用シーンを想定した操作感をその場でご確認いただけます。

個別相談・導入相談コーナー
現場の課題や導入ステップについて、弊社スタッフが直接ご相談に応じます。

ご来場の皆さまへ

今回の展示は、同じ課題意識を持つ自治体や支援機関の皆さまと対話し、連携の可能性を広げる機会です。ぜひブースにお立ち寄りいただき、皆様の声をお聞かせください。

イベント概要

第2回 こども×Tech 関西
日時:2025年10月29日(水)・30日(木)10:00~17:00
会場:京都市勧業館 みやこめっせ(〒606-8343 京都市左京区岡崎成勝寺町9-1)
主催:株式会社あわえ
出展ゾーン:子育て支援ゾーン
来場対象:自治体(こども・子育て支援部署、教育委員会等)、児童相談所、保育園・こども園、子育て支援機関など
公式サイトhttps://localtech.jp/kyoto/exhibitors/

2025年9月26日(金)に開催される、ビジネスプランコンテスト「AICHI NEXT UNICORN LEAGUE」最終審査会に当社が参加いたします。

「AICHI NEXT UNICORN LEAGUE」は、愛知県が「Aichi-Startup戦略」に基づき推進するスタートアップ支援の一環として開催されており、日本最大の支援拠点「STATION Ai」の開業を背景に、事業成長を加速させる取り組みの一つです。『Well-being』をテーマとした今回のコンテスト(シーズン4)において、ファイナリスト10社に当社が選出されました。

当日は会場での観覧に加え、オンライン配信も行われます。いずれも事前申込(無料チケット)が必要となりますので、ぜひお申し込みのうえご観覧ください。

開催概要

  • 日時:2025年9月26日(金)13:00〜17:00
  • 会場:STATION Ai 1階イベントスペース(愛知県名古屋市昭和区鶴舞1丁目2-32)
  • 参加費:観覧無料
  • オンライン同時配信あり

詳細・お申し込みは以下のサイトをご覧ください。
【観覧募集中】愛知県主催ビジネスプランコンテスト「AICHI NEXT UNICORN LEAGUE」最終審査会(シーズン4) | Peatix




2025年10月3日(金)〜4日(土)に開催されるソーシャルカンファレンス「BEYOND2025-再分配のはじまり-」において、弊社代表・高岡が登壇いたします。

起業家、投資家、企業、行政、NPO、市民が、それぞれの立場や強みを持ち寄り、分断された社会を再びつなぎ、新たな価値の共創に挑みます。ぜひ詳細をご覧いただき、お申し込みください。

登壇プログラム

トークセッション「テクノロジーによって可能になった再分配」

トークセッション・ワークショップ詳細

日時・場所

10月3日(金)15:00~16:00 ルーム1

イベント概要

BEYOND2025 -再分配のはじまり-

日時

10月3日(金)12:00~17:35(開場:11:00)
10月4日(土)11:00~18:00(開場:10:00)
※時間は変更になる可能性がございます。

場所

京都リサーチパーク4号館
https://www.krp.co.jp/access/
※セブンイレブン京都リサーチパーク店が1階に入っている建物が4号館です。

主催

BEYOND実行委員会(株式会社taliki / 京都市 / 京都リサーチパーク株式会社)

2025年9月19日(金)〜21日(日)に開催される 第43回日本小児心身医学会学術集会 において、弊社代表・高岡が登壇いたします。

登壇企画
 (若手企画)デジタルを用いた新しい支援の形を考える

講演テーマ
「児童虐待対応におけるICT・AIの社会実装と責任あるデータの利活用のあり方」

日時と会場
・日時:9月20日(土) 9:20開始
・会場:国立オリンピック記念青少年総合センター 国際交流棟 1階・会議室

 
児童虐待対応やICT・AIの社会実装などにご関心をお持ちの皆さま、ぜひご参加ください。
本学術集会の概要や、公募企画についての詳細は以下のサイトをご覧ください。
第43回日本小児心身医学会学術集会
日程表・プログラム | 第43回日本小児心身医学会学術集会