株式会社AiCANは、創立6周年を迎えました

株式会社AiCANは、2026年3月3日をもって、創立6周年を迎えることができました。6周年の節目にあたり、代表取締役より皆様への感謝と今後の展望をお伝えいたします。

創立6周年を迎えて ― 専門職の力を、未来へ広げるために ―

株式会社AiCANは、2026年3月3日をもちまして創立6周年を迎えました。日頃よりご支援いただいている自治体の皆様、パートナー企業や関係者の皆様、そして子どもたちの安全を守る最前線で奮闘されている職員の皆様に、心より御礼申し上げます。

創業以来、私たちは一貫して「現場を支える」というテーマに向き合ってきました。現在、20自治体に近い自治体様にご導入いただき、社員も30名を超える組織へと成長いたしました。しかし、私たちはまだ道半ばです。SaaSとしても、組織としても、進化の途上にあります。

現場の皆様からは日々、お仕事上の切実なお困りごとをお聞かせいただいています。その一つひとつに向き合い、改善を重ねる中で「助かった」「使いやすくなった」と喜んでいただける瞬間もあれば、ご指摘をいただくこともあります。私たちはそのすべてを真摯に受け止め、サービスと組織の両面で成長を重ねています。うまくいった取り組みはさらに伸ばし、うまくいかなかった経験からも学び続ける。その積み重ねこそが、私たちの進化の原動力です。

私たちが目指しているのは、単なる業務効率化ツールではありません。

AiCANは「支援者を支援する」ためのサービスです。

児童相談に関わる専門職の皆様が、日々の臨床実践から学び、そこで得られた気づきを次のケース対応へと活かし、さらに成長していく。その循環こそが専門職としての倫理であり、現場の力の源泉です。専門職は常に学び続け、自らの実践を振り返り、より良い支援へと昇華させていく存在です。属人的な経験で終わらせるのではなく、組織として学びを共有し、組織として専門性を高め続けられるチームと基盤を支えること。それが私たちの使命です。

その実現のために、AIやICTを活用したSaaSを提供すると同時に、現場では時間を割くことが難しい業務フローの見直し(BPR)や、アプリケーションやAIによる業務の省力化にも取り組んできました。専門職お一人おひとりの学びや気づきをチームの力へとまとめ、現場全体の進化につなげていく。その背後で支える存在でありたいと考えています。

私自身、かつて現場で働いていた頃、面談が深夜まで及び、心身ともに疲れ切って自席に戻ったことがありました。その机の上に、同僚が「お疲れ様。あのときのご家族への一言、とてもケース対応で大事だったと思うよ」と書いたポストイットとともに、小さなチョコレートが置かれていました。

あの言葉は、単なる労いではありませんでした。実践の中での気づきを認め合い、専門職としての判断をそっと後押ししてくれるものでした。優しく、しかし確かに背中を押してくれる、やわらかで、しなやかな専門職のチーム。その支え合いと学び合いの力こそが、子どもを守る現場の本質だと、今も思っています。

AiCANが目指しているのは、まさにそのような現場の皆様を支える存在であることです。

うまくいった取り組みはさらに伸ばし、うまくいかなかった経験からも学び続ける。お客様とともに、地道に、誠実に、丁寧にサービスとプロダクトの改善を重ねていく。それがAiCANのあり方です。

6周年は完成の証ではありません。

現場の皆様とともに成長し続ける決意を新たにする節目です。

専門職の力を、伸ばし、広げ、より多くの子どもたちへ届けていただくために。

私たちはこれからも、現場の皆様の隣で進化を続けてまいります。

株式会社AiCAN 代表取締役 髙岡昂太

児童相談所からAiCANへと活躍のフィールドを移した、太田さんと佐名さんにお話を伺いました。 二人が転職を決めた背景から、入社以来どのようなステップを経て現在の裁量ある役割を担うに至ったのか、これまでの着実な歩みとキャリアの変遷についてお話しいただいています。(インタビュー:経営推進部 上野・北御門・佐々木 文:北御門・佐々木)
※本記事は、採用サイトからの転載記事です。

太田 茜 / Akane Ohta【写真右】
営業CS部カスタマーサクセス担当 CSチームリーダー
社会福祉士。大学卒業後、横浜市役所に入庁。児童相談所にて、初動対応(相談受付・インテーク)からキャリアをスタートさせ、その後、司法面接(Forensic Interview)の実践や後方支援業務、職員研修の企画調整に従事。産休・育休を経て児童福祉司として復帰後、2024年4月にAiCANへ入社。
現在は現場経験を活かし、アプリの導入・活用支援を行うとともに、現場の声をUX(ユーザー体験)向上につなげるべく、開発チームと連携している。
特段の趣味は持たず、休日は心身を休め、翌週のパフォーマンスに備えるスタイル。

佐名 隆徳 / Takanori Same【写真左】
R&D部開発チーム データサイエンティスト
高校を二度中退後、大検を経て千葉県庁に心理職として採用。児童相談所で児童心理司・児童福祉司として10年以上にわたる勤務と、筑波大学大学院での「児童福祉司のバーンアウト」「心理的虐待の再発」に関する研究論文執筆を両立。2025年2月にAiCANへ入社し、現在はデータサイエンティスト(DS)としてプロダクト・AI開発を行っている。NPO法人理事としての児童養護施設等の現場支援も継続中。
趣味は、道の駅や公園に行くこと。

現在の業務

現在の業務内容について教えてください

佐名:
もともとは職場のデータ分析などから入っていったのですが、自分の中にAIの設計思想やデータ設計のアイデアがあって、それを会社に提案したんです。それをきっかけに、現在はAIの仕様や要件を作る担当になり、AiCANアプリ全体の仕様設計も少しずつ作成しているところです。
AiCANがどのような根拠や背景を持って、誰に刺さるような機能が必要なのか。それを踏まえて「だからこういう仕様にします」という設計図を描いている人、というイメージを持ってもらえるとありがたいです。
AIについては、実際のケースワークにおける調査や判断をサポートするAI、要約など業務効率を高めるAIをより拡張していこうと考えています。それ以外にもいくつかあって、現場の知見はもちろん、研究に基づいた視点も大事にしています。例えばアプリの仕様を考える際も、児童福祉司のバーンアウトや離職に関する研究結果などを背景に持った上で、設計を行っています。その際、意識しているのは、自分の10年以上の児童相談所(以下、児相と表記)での勤務経験だけでなく、学術的なエビデンスをしっかりと反映させることです。 

太田:
私は現在、メインの業務として複数の自治体のカスタマーサクセス(以下、CSと表記)を担当し、活用支援などを行っています。
それ以外にも、R&D(研究開発)部がAiCANシステムの仕様を考える際に、現場の人が使いやすいUI/UXになっているかどうか、スポットで答えたりもしています。
入社してからこれまでの中で、システムの仕様に深く関わったのは、一時保護の司法審査関連の機能(※1)と、住基連携機能(※2)です。特に住基連携の仕様策定では、住基連携しているシステムで実際に児童相談業務をしたことがある人が、社内で私しかいなかったんですね。ですので、開発メンバーが決めきれない細かい仕様について、相談を受ける場面が結構ありました。
以前、児相職員として働いていた時に別のシステムを使っていたことがあるので、当時の動きを振り返りつつ、AiCANの機能が現場でスムーズに使えるものになっているかを確認しています。現場の視点から、アプリのこの機能が本当に必要なのか、あるいは逆にこれは使いにくいんじゃないかといったことを判断したり、現行のシステムで改善したい点などを整理したりしています。自治体のお客様からいただいたご意見を開発チームに伝えていくのも、私の役割の一つです。

AiCAN画面イメージ

入社当初は、どのような業務を担当されていましたか?その後、どのタイミングで、どんな業務を任されるようになりましたか?各部署との連携についても教えてください

佐名:
入社当初はデータ分析がメインでしたが、そこから徐々に業務の幅が広がっていきました。というのも、児相の現場を知っていて、分析ができ、かつエビデンスに基づいたロジックを組める人材が珍しかったようで、多方面から声をかけていただけるようになったんです。
そうしたプロセスを経て、最終的には会社が私の強みをしっかりと見極め、それを最も活かせる現在の業務に着地させてくれたと感じています。

太田:
私は当初、自治体対応がメインでしたが、入社して1年半が経った頃にCSのリーダーに就任しました。さらに現在はその枠を飛び越えて、現場の知見をプロダクトや組織全体に還元するドメインエキスパートのような役割を担うことが増えていると思います。 佐名さんと一緒に、社内でAiCANアプリを使ったロールプレイや勉強会を主催し、会社全体のドメイン知識を深める活動も行っています。

佐名: 
太田さんは本当に、社内のSlackのどのチャンネルを見ても名前があるくらい、多方面で活躍していますよね。 私たち開発側(R&D)にとって、太田さんのように現場に深く食い込んで動いているCSが、お客様から忖度のない本音のフィードバックを拾ってきてくれるのは本当にありがたいなと思っています。

太田: 
開発チームとは単に意見を伝えるだけでなく、お互いに「お客様を深く理解しよう」という共通の姿勢を持てているなと日々実感しています。

(2025年7月に社内で実施したAiCANロールプレイ会の様子)

※1  2022年(令和4年)の児童福祉法改正により、児童相談所長等が一時保護を行う際、親権者の同意がある場合などを除き、裁判官に一時保護状を請求しなければならない「一時保護時の司法審査」が創設された。(出典:一時保護時の司法審査に関する実務者作業チーム|こども家庭庁
※2  住基連携機能とは、母子保健や福祉、子育て支援などの行政業務において、住民基本台帳に登録されている氏名・住所・世帯構成などの基本情報を業務システムから参照・連携し、対象者や世帯を正確に把握しながら、記録作成や支援業務を行うための機能。

児童相談所で感じていたやりがい/苦労

児相で働いていた時に感じたやりがいはなんですか?

太田:
子どもやご家庭と一緒に解決策を考え前進していく中で、良い方向に向かっているね、落ち着いたねと振り返る瞬間が何度かあり、良い経験だったなと感じます。
特に印象に残っているのは、その子どもやご家庭にとって一番余裕がなかった時期を担当したケースです。私が担当した後、私の手を離れて別の担当者に引き継がれていったのですが、全ての支援が終結するタイミングで、そのご家庭がわざわざ私を訪ねてきてくださったんです。そして「一番大変だったときの担当はあなただった。あなたがいたから今がある。今日で児童相談所の関わりが最後だから、やっぱりあなたの顔を見てから帰らないと」と声をかけてもらった時、喜びを感じました。
一方で、全てのケースで支援に必要な時間が十分にとれたわけではないのが、苦しかったところです。ケース記録の作成に追われて時間がかかっていたことなど、まさにAiCANアプリを導入する前の(Before)の状態だったな、と思っています。

佐名:
支援方針をご家庭とともに考えた結果、結果的に良い方向へいったケースというのは意外と多くあって、それはやっていて大きな喜びでしたね。
様々なケースに対応しましたが、本当に重い症状を抱えた子が沢山いました。養育する方は、なぜこのような状態になるのかも、どうしたらいいのかもわからなくて悩んでいます。子どもも苦しんでいるし、育てている人も苦しんでいる。そこに伴走支援していくわけです。なかでも、里親の方や施設の方と一緒にその子をケアしていくということを私はとても大事にしていました。
私は児童心理司としての経験が長かったので、なぜこのような状態になっているのかを、1人1人について長い時間をかけて勉強し、科学的なエビデンスを背景にして子どもや養育者に説明していきました。そのおかげなのか、施設職員さんや里親支援をされている方々、例えば里親会(※3)の支援員さんなどとも今でも交流が続いています。


※3  里親会とは、里親家庭が孤立しないよう、先輩里親への相談や里親同士の悩み共有ができる「横のつながり」の場。行政(児童相談所)とは異なり、同じ立場の仲間として、子育ての悩みから制度の不明点まで、気軽な情報交換が行われている。(出典:千葉県里親会とは | 千葉県里親会

転職の経緯

転職したきっかけやAiCANを転職先に選んだ理由を教えてください

佐名:
AiCANの存在は以前から知っていました。髙岡さん(当社の代表取締役)は、この業界ではとても有名な方でしたから。一度、同僚を連れて産総研(※4)の見学に行かせていただいたことがあったんです。当時、産総研に在籍していた髙岡さんと面識ができて以来、SNSでお互いにいいねをし合ったり、日本子ども虐待防止学会への入会を推薦していただいたりと、色々な形でご縁が続いていました。

太田:
私は大学を卒業して横浜市役所に入って、そこからはずっと児相の職員をしていました。その後、産休から復帰して児童福祉司をやりましたが、子どもを出産すると24時間自分のことに使える時間があるわけではないため、以前のような働き方はできなくて、どうにもこうにも上手くいかなかったんです。
具体的には、限られた時間の中で支援が中途半端になったり、事務作業が回らなかったり。それで「これではもう仕事を続けられないな」と思いました。1年耐えて別の職場へ異動を希望することも考えましたが、役所でのキャリアに区切りをつけようと考えました。だから今までの経験やキャリアに縛られずにキャリアチェンジしようとも思っていたんです。
そんな時、ふと以前から知っていた髙岡さんのことを思い出しました。私は司法面接の面接者やバックスタッフの業務もしていたのですが、以前受講した面接者になるための研修の講師が髙岡さんだったんです。それでふと「髙岡さん、今何しているのかな?」と思い調べたら、会社を経営していることを知ったんです。現場の人を支える仕事、これまでの経験を活かしてかつての仲間たちを支えたいという野望を持って入社しました。

佐名:
うわ、そういうこと言えばよかった…

(一同笑い)

佐名:
追加してもいいですか?そもそも、もともとは児相を辞める気なんて全くなくて。転職が視野に入ってきた時期は、考えすぎてしまってメンタルを崩しかけたこともありました。
現場で目の前のケースに一つひとつ向き合っていくことも、もちろん大事なことですし、自分もそのつもりでやってきました。でも、AiCANが実践しようとしているのは、世界的に解決できていない課題を広く解決していくことだなと捉えたときに、ここなら自分の経験を活かして手助けができるかもしれない、と思ったんです。

お二人ともAiCANが会社として大きくなるだろうという想定をして入社されたのですか?

佐名:いや全然(笑)良いサービスを作り続け、それでデカくするぞくらいの気合いで。

太田:私も、あまりないかも。小さくても、どこか一つの児相の職員の方々が働きやすくなって、その職員の方が支援している子どもたちに何か良い影響があったらいいなぐらいの感じでした。正直会社を大きくするぞ!という野望はなかったかな。AiCANのビジョンや取り組みに共感して入社したという感じです!


※4  国立研究開発法人産業技術総合研究所の略。経済および社会の発展に資する科学技術の研究開発などを総合的に行う日本最大級の公的研究機関である。(出典:産総研:産総研について

ありがとうございました!前編はここまでです。 後編では、児相でのキャリアをどのように現在の業務へ活かしているのか。また、AIの利活用において心掛けていることや今後の展望などについても伺っています。ぜひご覧ください!

現在、お二人が活躍するポジションを含め、複数の職種で積極採用中です。
あなたの専門性やこれまでの経験を活かしてAiCANで活躍してみませんか?応募の詳細は以下のリンクをご覧くださいませ!
https://www.wantedly.com/companies/company_4137770/projects

2026年1月26日(月)、自治体職員様向けウェビナー「こども家庭センターDXの最前線〜より良い支援に繋げるための導入ステップと活用事例〜」を開催します。

概要

  • 日時:1月26日(月)13:30-14:30(13:15から接続テスト)
  • 形式:Zoom / 講演形式
  • 参加費:無料
  • 定員:50名(定員に達し次第締め切ります)
  • 主催:株式会社AiCAN

市区町村のこども家庭センターにおいて、限られた人員で多様化する支援ニーズにどう対応していくか。業務効率化や連携強化の手段として、ICTやAIの活用が注目され始めています。

しかし、「ICT導入は難しそう」「AIの判断をどこまで信頼してよいだろうか」といった不安から、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

国は近年、こども家庭センター・児童相談支援におけるDXを重点施策に位置づけ、補助金制度の拡充やAI活用ガイドラインの整備など、市区町村におけるICT・AIを活用した業務効率化を後押しする動きが加速しています。

本ウェビナーでは、市町が直面する課題の整理から始め、業務効率化・連携改善に向け、株式会社AiCANがご支援をした自治体様のDX事例をご紹介します。ICTやAIを “現場の負担を減らし、より良い支援につなげるための仕組み” としてどう活かすか。市区町村のこども家庭センターでの実践を後押しするヒントをお届けします。

参加をご希望される場合、お申し込みはこちらのフォームよりお願いいたします。1

  1. なお、本ウェビナーの対象は自治体職員の皆さま限定としております。
    ご入力いただいた情報に基づき、所属先の確認をお願いする場合がございます。何卒ご理解のほどお願いいたします。 ↩︎

2025年8月22日(金)14時より、対面とオンラインを併用したハイブリッド形式で「AiCANサービス情報交換会〜アンバサダーMeetup〜」を開催しました。現地、オンライン含め約8自治体、約20名の職員の皆様にご参加いただきました。

本情報交換会は、日頃よりAiCANサービスをご活用いただいているお客様同士が、活用の工夫や成功事例を共有し合うことで、サービスへの理解をさらに深めていただくことを目的として実施しました。

また、情報交換会終了後には、ご参加いただいた職員の皆様を対象にアンケートを実施しました。寄せられたご感想の一部を以下にご紹介いたします。

・他自治体の活用状況やシステムの状況を知ることができて良かったです。

・記録入力の際、一時保存した記録を待機している職員に見やすく伝えるための工夫点などは直ぐに実践できるので参考になった。

・職員の方だけでなく他の自治体の方と話す機会もあり有意義な時間となりました。ありがとうございました。

さらに、「今後もこのような情報交換会が開催された場合、参加したいと思いますか?」という設問に対し、「ぜひ参加したい」「可能であれば参加したい」とご回答いただいた職員の方は、全体の100%を占めました。1

当日は、当社の営業・CS(カスタマーサクセス)部に加え、R&D(研究開発)部の社員も参加し、お客様から直接ご意見を伺うことで、今後のAiCANサービスの改善へとつなげていく貴重な機会となりました。

ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
当社は今後もお客様の声を大切にし、より良いサービスの提供に努めてまいります。

      ご参加いただいた皆さまと集合写真

           情報交換会の様子
  1. 全参加者約20名のうち、アンケートにご回答いただいた方11名を対象とした割合です  ↩︎

当社は、日本貿易振興機構(JETRO)とStartXが提携して実施するGlobal Startup Acceleration Program(GSAP)のAIコースに採択されました。

StartXはシリコンバレーを拠点とする2,500社以上のスタンフォード起業家のための主要なスタートアップコミュニティ、アクセラレーター、フェローシッププログラムです。GSAPプログラムは2020年に内閣府、経済産業省(METI)の支援の下スタートし、日本のスタートアップの海外展開を支援することを目的としています。

StartXが提供する12週間のカスタムアントレプレナーシッププログラムは、AIに焦点を当てた厳選された日本のスタートアップにリソースとサポートを提供することに重点を置いています。詳細については、 世界トップアクセラと連携する「GSAP」、全5コースで採択企業79社が決定 | 2025年 – お知らせ – お知らせ・記者発表 – ジェトロ をご覧ください。

本プログラムで得られる知見やネットワークを活用し、今後のグローバル展開に向けた基盤を築いてまいります。

AiCANアプリの導入支援や活用促進を行っている、CSマネージャー・藤原さんのインタビュー後編です!後編では、AiCANで働くモチベーションやCSチームの雰囲気、今後の目標についてお話ししていただきました。(インタビュー:経営推進部 上野、文:経営推進部 佐々木)

藤原 舞鈴/ Marin Fujiwara【写真右から2番目】
営業CS部 CSマネージャー
大学卒業後2020年4月から、子ども施設向け業務支援システム・保護者向けアプリ等を提供する株式会社コドモンにて、自治体向けのCS立ち上げ・営業支援・契約業務などを経験。
2023年10月にAiCANに入社。現在は、CSマネージャーとして主に契約した顧客に対する導入支援や、より良く活用してもらうための促進をおこなっている。
趣味:年1回各地のマラソン大会に出ることを楽しみに日々走っている。

▼CSマネージャーインタビュー・前編はこちらから
https://www.aican-inc.com/column/20250805-03/

未来の子どもたちの役に立てている実感

ー藤原さんにとってのモチベーションは何ですか?
藤原:この会社で働けていること自体が、自分にとって「やりたいことが常に実現できている」状態だと感じています。社会人として、1日最低でも8時間は自分の時間を仕事に費やしているわけですが、それが未来ある子どもたちのためにつながっていると思えるからこそ、日々走り続けられます。もちろん、泥臭い仕事も多いなとは感じますが、「これに意味があるのかな?」と思うことはほとんどなく、それ自体がモチベーションになっています。

また、今はスタートアップとしてのフェーズでもあるので、「ここから広がっていくんだな」と日々実感できることも大きな原動力です。児童虐待という社会課題に対して、ITの力を活用しながらビジネスとして解決に挑むというのは非常に難しいことですが、その中でもお客様や従業員が着実に増え続けていて、売上も従業員の熱量も右肩上がりであることが、日々のモチベーションを支えてくれています。

ーCSチームの雰囲気はどのような感じですか?
藤原:本当に色んなバックグラウンドをもっている方が多いです。児童相談所の職員、病院の看護師、ベンチャーからきた人もいますし、化粧品の販売してましたとかウエディングプランナーやってましたとか。経験が全く違う人が集まっているのが特徴で面白いです。最初はもちろん使う言葉が違いすぎて、チーム内で戸惑いを感じることもありました。ですが、お互いの違いを面白がったり、各々の強みや弱みをしっかり理解してフォローしあったり助け合ったりする文化があるなと思っています。

毎朝、チームで朝会をやっていて、そこはなんでも相談をしていいという機会です。参加が大人数にはなってしまってるんですが、相談そのものが特定のメンバーのみに当てはまるものではなく、お互い参考になるような相談なので、それを15分〜30分で素早く行ってから、一日頑張るという流れができているのは良いことかなと思っています。

ーチーム作りはどのように進めていますか?
藤原:一人の成功が個人の成功でなく、チーム全体の成功となるように、仕組み化を推進しています。例えば、業務フローのドキュメント化をガシガシ進めたり、slackのワークフローの作成を推進したり、色々なツールを導入したりしています。また、資料の雛形を作成して共通のポイントを押さえることで、効率よく打ち合わせの準備ができるようにしています。これは、業務の属人化を防ぎ、サービスの質を保って事業を継続するためにとても大切だと考えているので、専門のチームにお願いしています。

       (写真:営業CSチームの様子。ウェビナーお疲れ様でした!)

今後の目標と、入社を考えている方へ

ー今後の目標について教えてください。
藤原:会社として継続的に成長していけるよう、まずはしっかりと基盤を確立し、持続していくことを目指しています。そのうえで、社会に対して大きなインパクトを与えていけたらと考えています。

また、現在ご利用いただいているお客様に「これからも使い続けたい」と思っていただけるようなアプリやサービスを提供し続けたいです。そうした価値が可視化されることで、投資家の方々にもさらに期待していただき、私たちの取り組みを後押ししてもらえるような、そんな状態が理想だと思っています。

また、これはすでに実現していたら嬉しいことなのですが、従業員全員が「AiCANで働いていることを誇りに思える」ような状態をつくっていけたらと思っています。
児童福祉×ITという分野は、転職前の職場での経験や知識がそのまま活かせるとは限らず、多くの従業員にとって慣れない領域です。私自身を含め、みんなが「これで良いのかな?」と手探りの状態で日々働いています。

それでも、経験を積み重ねていくなかで、ゆくゆくはチームのメンバーが「AiCANって知ってる?私、あそこで働いてるんだ!」と胸を張って言えるような、そんな組織にしていきたいですね。

ーAiCANという場所に限らず、将来やってみたいことはありますか?
藤原:福祉×ビジネスを転職活動の軸にしていた理由のひとつに、「福祉は個人の忍耐力に頼ってしまっている分野だ」と感じていたことがあります。だからこそ、そのような常識が少しずつでも変わっていけばいいなと思っているんです。特に児童福祉の業界は離職率も高く、現場で働く方々の負担も大きい分野です。ですが、私たちも含め、多くの人がいきいきと働き続けられるようになれば、そのエネルギーが社会課題の解決や、子どもたちの安心・安全につながっていく、そうしたきっかけをつくるような存在になりたいと考えています。

ーこんな人と一緒に働きたいというのがあれば教えてください!
藤原:次のような方と一緒に働きたいです!
①「すべての子どもたちが安全な世界」というビジョンに共感する方
前向きに様々なことに挑戦したい(泥臭く何でも挑戦できる)という方
変化を楽しみ、面白いと思える方

ー最後にAiCANで働いてみたい、という皆さんへぜひ一言お願いします!
藤原:AiCANは、とても良いプロダクトと良い人たちが集まっている組織です。特に、「色々なことに挑戦したい」「裁量を持って働きたい」という思いを持っている方にとっては、宝物のような経験がたくさんできる環境だと思います。ぜひいらしてください!

ー藤原さん、ありがとうございました!次回もお楽しみに!!

当社のAiCANサービスの導入支援や活用促進などを担うカスタマーサクセス(CS)のマネージャー・藤原さんに、日々の業務における工夫ややりがいについて伺いました。(インタビュー:経営推進部 上野、文:経営推進部 佐々木)

藤原 舞鈴/ Marin Fujiwara
営業CS部 CSマネージャー
大学卒業後2020年4月から、子ども施設向け業務支援システム・保護者向けアプリ等を提供する株式会社コドモンにて、自治体向けのCS立ち上げ・営業支援・契約業務などを経験。
2023年10月にAiCANに入社。現在は、CSマネージャーとして主に契約した顧客に対する導入支援や、より良く活用してもらうための促進をおこなっている。
趣味:年1回各地のマラソン大会に出ることを楽しみに日々走っている。

AiCANへの入社理由

ーまずは転職活動の軸を教えてください。
藤原:転職の軸は、①福祉関連、②SaaSであること、③スタートアップ企業であること、そして④toG(行政向け)領域で成長の余地があることでした。

前職では、保育領域のSaaS企業で、自治体向けのCSをしていましたが、もっと立ち上げ期のスタートアップで、事業づくりから携われる環境にチャレンジしたいと考えました。

toGに絞っていたのは、前職の経験を活かせることもそうですし、福祉、とくに児童福祉の分野では、当然ですがエンドユーザーである子どもたちから対価を得ることはできません。だからこそ、民間ビジネスとして成り立たせるには、自治体など公的機関が予算をつけられるtoGの形が親和性が高いと感じていました。また、私が収めている税金が、営業を頑張れば頑張るほど、自分が良いと思う事業に使われていると感じられるのも良いサイクルだなと思っています。


ーどこでAiCANの募集を見つけましたか?
藤原:Wantedlyです。子ども×ITで検索をかけた時に、AiCANを見つけました。身近な知り合いから、児童養護施設のお仕事の大変さを聞いていたので、AiCANに興味をもちました。


ーAiCANに応募してみようと思った具体的な理由は何ですか?
藤原:私が応募した当時(創業3年目)はまだ公開情報が少なかったため、「本当に会社になっているのか…?笑」という感じでした。あと募集を見ながら、絶賛工事中のスタートアップであることをひしひしと感じました。私が求めていたのはまさに立ち上げ期の会社だったので、「なんでもチャレンジできそうな環境だな」と思って応募しました。

それと、福祉のなかでも子どもに絞って会社を見ているとかなり限られると思い、はじめは介護などの会社も見ていたんですが、やっぱり子どものためにエネルギーを使いたいという想いがあって、ご縁があるなら働きたいと思いました。


ー入社の決め手は何でしたか?
藤原:転職活動の軸に合っていたので、内定をもらえたらぜひ入社したいと思っていました。それから面接官の人柄がよくて、社員の方の実直さと、「自分たちのサービスめっちゃ好きなんだな」というのが伝わってきたのを覚えています。
また、オフィスがシンプルな点も好印象でした。会社が事業を作ることにまっすぐ取り組んでいると感じられました。
いつか振り返った時に、「AiCANはここから始まっていったんだ」と懐かしく思えるのかなと、ワクワクしました!」

   (写真:オフィスの様子。自分の好きな本を紹介しながらランチをしています。)

お客様へのサポートにおけるやりがい

ー具体的にどのような業務をされていますか?
藤原:AiCANのCSチームは、契約や実証実験でAiCANを使うと決めてくださった全てのお客様に対する導入支援や、より良く活用してもらうための促進を行っています。こう言うとスッキリ聞こえますが、実際には特殊な回線を使った機器の準備やデータ移行、システム連携など、導入前の技術的な準備が多くあります。そこをちゃんとスケジュール通り進むようにハンドリングするのもCSの業務です。

もちろん、システムについては、お客様ができるだけ気軽に使いはじめられるように、研修を行ったり、説明用のマニュアルを作成したりしています。また、運用開始時には、細かな操作方法も実際に顔を合わせながら丁寧にお伝えするなど、地道な対応を積み重ねています。

そこが少し落ち着くと、AiCANを日常的に利用することで溜まったデータをデータサイエンスチームが中心となって分析します。お客様には、組織の施策に活かしていただくことを目的に、データの傾向や特徴を可視化し、把握していただけるようにしています。あわせて、分析結果のご説明と今後に向けたご提案も行っています。

さらにアセスメントのデータが溜まると、AIの構築が始まります。なのでそこからAIとはそもそも何であるかや、どのように使ったら役に立つのか、あるいはどのように使ったら危険であるかなどをロードマップなどを用いてお客様に説明します。


ーお客様により活用してもらうように工夫されていることは何ですか?
藤原:お客様の業務や状況に応じて、さまざまな方法で伴走できるよう工夫しています。たとえば、各自治体にCS担当がつくようにしており、現場での課題やご利用状況について丁寧にヒアリングの上、具体的にどんな場面でどの機能を使うと良いかご提案をしています。

導入直後には現場を訪問し、職員の方の隣で操作をサポートすることもあります。近年は効率重視のテックタッチが主流ですが、私たちは「ハイタッチ」(密なコミュニケーションによる個別支援)を重視し、お客様との信頼関係を築いています。会社のフェーズやお客様の特性を踏まえると、この人的な関わりが双方にとって実りある時間だと感じています。

もちろん、限られた時間でも操作を習得しやすいようなコンテンツの制作にも力を入れています。また、システムに対するご意見は背景とともに開発チームと共有し、機能改善にも反映しています。さらに、有効な活用事例や、各職員様のお困りの共有のために、情報交換会(※)も実施しています。

※参考記事:導入自治体様向けに「AiCANサービス情報交換会(心理職向け)」を開催しました

         (写真:AiCANアプリ画面イメージ)

ー業務のなかでのやりがいや楽しさはどのようなところにありますか?
藤原:今までより業務負担が減ったというお声も嬉しいですが、導入前までだったらできなかった流れで(導入後)対応できるようになった、という声はとても嬉しいです。具体的には、この流れでお子さん一人分の対応が今までだったらできなかったはずなのに、(導入後)対応できたとか。

そういう声をいただいた時に、AiCANは少し間接的な存在ではありますが、会社の「すべての子どもたちが安全な世界」という壮大なビジョンに向かって一歩近づいているのかもと実感します。

マネージャーとしては、メンバー一人ひとりの強みを活かし、相乗効果を生むチームを目指しています。皆さん本当に多様な経験やスキルを持っていて、それが存分に発揮されるよう、役割分担や目標設計、日々の相談対応などを行っています。

とはいえ、私が何か特別なことをしなくても、新しい仲間が一人加わるだけで、チームや会社全体のベクトルが大きく前向きに変わっていくので、本当にありがたく、面白いなと感じています。

ーありがとうございました!前編はここまでです。後編では、藤原さんの仕事へのモチベーションや今後の目標についてお伺いします。お楽しみに!
(文:経営推進部 佐々木)

このたび、一般財団法人 社会的インパクト投資財団(SIIF)の公式noteにて、当社の取り組みについてご紹介いただきました。
記事では、AIを活用したデジタルプラットフォームを通じて児童相談所を支援し、児童保護制度の再構築に挑む企業として、当社の活動を取り上げていただいております。

ぜひ以下のリンクよりご覧ください。
米国大学生シドニーのインターン報告①「制度を変えるという選択──子どもの尊厳を守る社会イノベーションの現場から」|SIIF

当社は、2025年8月27日・28日に仙台国際センターにて開催される「こども×Tech東北」に出展いたします。

「こども×Tech東北」とは、「学校」「子育て」を支援するための最新技術やサービスを、地域へ直接届けることを目的に開催する展示会です。(出典:「こども×Tech東北」公式サイト https://kodomotech.jp/tohoku/

児童相談所、こども家庭センター、母子保健部門など、児童福祉に関わる自治体職員の皆様、また、行政DXをご担当の皆様、ぜひご来場ください。

詳細は以下のリンクからご覧いただけます。
▶︎こども×Tech 東北(こどもテック東北)| 仙台で開催、「学校」「子育て」「保育」を支援する最新技術展
▶︎株式会社AiCAN | 地域×Tech 東北

      (写真:AiCANアプリ画面イメージ)

株式会社AiCANは、日本政策金融公庫から1億円の新株予約権付融資を受けたことをお知らせいたします。今回の調達により、融資を含む累計資金調達額は約7億円となりました。

当社が提供する「AiCANサービス」は、現在16の自治体に導入され、ユーザー数は1,000名を超えております。さらに、実証実験を通じて、地域や規模の異なる自治体においても「AiCANサービス」が有効に機能する可能性があることを確認しました。こうした結果を踏まえ、今後は導入地域のさらなる拡大を進めてまいります。

今回調達した資金を元に、より多くのユーザーにご利用いただけるよう採用を拡大して開発体制・営業体制の強化を行い、既存サービスの改善を進めるとともに、関係機関や近接領域を対象としたサービスへと展開してまいります。

プレスリリース

2025年7月29日 PR TIMES 記事
児童虐待の解決を目指すAiCAN、日本政策金融公庫より1億円の資金調達を実施