川崎市児童相談所におけるタブレット専用アプリケーション提供・保守等業務委託に係る公募型プロポーザルにおいて当社が受託者として選定されました

2026年2月25日、川崎市児童相談所におけるタブレット専用アプリケーション提供・保守等業務委託において、審査の結果、当社を受託者として選定いただきました。

児童相談所からAiCANへと活躍のフィールドを移した、太田さんと佐名さんにお話を伺いました。 二人が転職を決めた背景から、入社以来どのようなステップを経て現在の裁量ある役割を担うに至ったのか、これまでの着実な歩みとキャリアの変遷についてお話しいただいています。(インタビュー:経営推進部 上野・北御門・佐々木 文:北御門・佐々木)
※本記事は、採用サイトからの転載記事です。

太田 茜 / Akane Ohta【写真右】
営業CS部カスタマーサクセス担当 CSチームリーダー
社会福祉士。大学卒業後、横浜市役所に入庁。児童相談所にて、初動対応(相談受付・インテーク)からキャリアをスタートさせ、その後、司法面接(Forensic Interview)の実践や後方支援業務、職員研修の企画調整に従事。産休・育休を経て児童福祉司として復帰後、2024年4月にAiCANへ入社。
現在は現場経験を活かし、アプリの導入・活用支援を行うとともに、現場の声をUX(ユーザー体験)向上につなげるべく、開発チームと連携している。
特段の趣味は持たず、休日は心身を休め、翌週のパフォーマンスに備えるスタイル。

佐名 隆徳 / Takanori Same【写真左】
R&D部開発チーム データサイエンティスト
高校を二度中退後、大検を経て千葉県庁に心理職として採用。児童相談所で児童心理司・児童福祉司として10年以上にわたる勤務と、筑波大学大学院での「児童福祉司のバーンアウト」「心理的虐待の再発」に関する研究論文執筆を両立。2025年2月にAiCANへ入社し、現在はデータサイエンティスト(DS)としてプロダクト・AI開発を行っている。NPO法人理事としての児童養護施設等の現場支援も継続中。
趣味は、道の駅や公園に行くこと。

現在の業務

現在の業務内容について教えてください

佐名:
もともとは職場のデータ分析などから入っていったのですが、自分の中にAIの設計思想やデータ設計のアイデアがあって、それを会社に提案したんです。それをきっかけに、現在はAIの仕様や要件を作る担当になり、AiCANアプリ全体の仕様設計も少しずつ作成しているところです。
AiCANがどのような根拠や背景を持って、誰に刺さるような機能が必要なのか。それを踏まえて「だからこういう仕様にします」という設計図を描いている人、というイメージを持ってもらえるとありがたいです。
AIについては、実際のケースワークにおける調査や判断をサポートするAI、要約など業務効率を高めるAIをより拡張していこうと考えています。それ以外にもいくつかあって、現場の知見はもちろん、研究に基づいた視点も大事にしています。例えばアプリの仕様を考える際も、児童福祉司のバーンアウトや離職に関する研究結果などを背景に持った上で、設計を行っています。その際、意識しているのは、自分の10年以上の児童相談所(以下、児相と表記)での勤務経験だけでなく、学術的なエビデンスをしっかりと反映させることです。 

太田:
私は現在、メインの業務として複数の自治体のカスタマーサクセス(以下、CSと表記)を担当し、活用支援などを行っています。
それ以外にも、R&D(研究開発)部がAiCANシステムの仕様を考える際に、現場の人が使いやすいUI/UXになっているかどうか、スポットで答えたりもしています。
入社してからこれまでの中で、システムの仕様に深く関わったのは、一時保護の司法審査関連の機能(※1)と、住基連携機能(※2)です。特に住基連携の仕様策定では、住基連携しているシステムで実際に児童相談業務をしたことがある人が、社内で私しかいなかったんですね。ですので、開発メンバーが決めきれない細かい仕様について、相談を受ける場面が結構ありました。
以前、児相職員として働いていた時に別のシステムを使っていたことがあるので、当時の動きを振り返りつつ、AiCANの機能が現場でスムーズに使えるものになっているかを確認しています。現場の視点から、アプリのこの機能が本当に必要なのか、あるいは逆にこれは使いにくいんじゃないかといったことを判断したり、現行のシステムで改善したい点などを整理したりしています。自治体のお客様からいただいたご意見を開発チームに伝えていくのも、私の役割の一つです。

AiCAN画面イメージ

入社当初は、どのような業務を担当されていましたか?その後、どのタイミングで、どんな業務を任されるようになりましたか?各部署との連携についても教えてください

佐名:
入社当初はデータ分析がメインでしたが、そこから徐々に業務の幅が広がっていきました。というのも、児相の現場を知っていて、分析ができ、かつエビデンスに基づいたロジックを組める人材が珍しかったようで、多方面から声をかけていただけるようになったんです。
そうしたプロセスを経て、最終的には会社が私の強みをしっかりと見極め、それを最も活かせる現在の業務に着地させてくれたと感じています。

太田:
私は当初、自治体対応がメインでしたが、入社して1年半が経った頃にCSのリーダーに就任しました。さらに現在はその枠を飛び越えて、現場の知見をプロダクトや組織全体に還元するドメインエキスパートのような役割を担うことが増えていると思います。 佐名さんと一緒に、社内でAiCANアプリを使ったロールプレイや勉強会を主催し、会社全体のドメイン知識を深める活動も行っています。

佐名: 
太田さんは本当に、社内のSlackのどのチャンネルを見ても名前があるくらい、多方面で活躍していますよね。 私たち開発側(R&D)にとって、太田さんのように現場に深く食い込んで動いているCSが、お客様から忖度のない本音のフィードバックを拾ってきてくれるのは本当にありがたいなと思っています。

太田: 
開発チームとは単に意見を伝えるだけでなく、お互いに「お客様を深く理解しよう」という共通の姿勢を持てているなと日々実感しています。

(2025年7月に社内で実施したAiCANロールプレイ会の様子)

※1  2022年(令和4年)の児童福祉法改正により、児童相談所長等が一時保護を行う際、親権者の同意がある場合などを除き、裁判官に一時保護状を請求しなければならない「一時保護時の司法審査」が創設された。(出典:一時保護時の司法審査に関する実務者作業チーム|こども家庭庁
※2  住基連携機能とは、母子保健や福祉、子育て支援などの行政業務において、住民基本台帳に登録されている氏名・住所・世帯構成などの基本情報を業務システムから参照・連携し、対象者や世帯を正確に把握しながら、記録作成や支援業務を行うための機能。

児童相談所で感じていたやりがい/苦労

児相で働いていた時に感じたやりがいはなんですか?

太田:
子どもやご家庭と一緒に解決策を考え前進していく中で、良い方向に向かっているね、落ち着いたねと振り返る瞬間が何度かあり、良い経験だったなと感じます。
特に印象に残っているのは、その子どもやご家庭にとって一番余裕がなかった時期を担当したケースです。私が担当した後、私の手を離れて別の担当者に引き継がれていったのですが、全ての支援が終結するタイミングで、そのご家庭がわざわざ私を訪ねてきてくださったんです。そして「一番大変だったときの担当はあなただった。あなたがいたから今がある。今日で児童相談所の関わりが最後だから、やっぱりあなたの顔を見てから帰らないと」と声をかけてもらった時、喜びを感じました。
一方で、全てのケースで支援に必要な時間が十分にとれたわけではないのが、苦しかったところです。ケース記録の作成に追われて時間がかかっていたことなど、まさにAiCANアプリを導入する前の(Before)の状態だったな、と思っています。

佐名:
支援方針をご家庭とともに考えた結果、結果的に良い方向へいったケースというのは意外と多くあって、それはやっていて大きな喜びでしたね。
様々なケースに対応しましたが、本当に重い症状を抱えた子が沢山いました。養育する方は、なぜこのような状態になるのかも、どうしたらいいのかもわからなくて悩んでいます。子どもも苦しんでいるし、育てている人も苦しんでいる。そこに伴走支援していくわけです。なかでも、里親の方や施設の方と一緒にその子をケアしていくということを私はとても大事にしていました。
私は児童心理司としての経験が長かったので、なぜこのような状態になっているのかを、1人1人について長い時間をかけて勉強し、科学的なエビデンスを背景にして子どもや養育者に説明していきました。そのおかげなのか、施設職員さんや里親支援をされている方々、例えば里親会(※3)の支援員さんなどとも今でも交流が続いています。


※3  里親会とは、里親家庭が孤立しないよう、先輩里親への相談や里親同士の悩み共有ができる「横のつながり」の場。行政(児童相談所)とは異なり、同じ立場の仲間として、子育ての悩みから制度の不明点まで、気軽な情報交換が行われている。(出典:千葉県里親会とは | 千葉県里親会

転職の経緯

転職したきっかけやAiCANを転職先に選んだ理由を教えてください

佐名:
AiCANの存在は以前から知っていました。髙岡さん(当社の代表取締役)は、この業界ではとても有名な方でしたから。一度、同僚を連れて産総研(※4)の見学に行かせていただいたことがあったんです。当時、産総研に在籍していた髙岡さんと面識ができて以来、SNSでお互いにいいねをし合ったり、日本子ども虐待防止学会への入会を推薦していただいたりと、色々な形でご縁が続いていました。

太田:
私は大学を卒業して横浜市役所に入って、そこからはずっと児相の職員をしていました。その後、産休から復帰して児童福祉司をやりましたが、子どもを出産すると24時間自分のことに使える時間があるわけではないため、以前のような働き方はできなくて、どうにもこうにも上手くいかなかったんです。
具体的には、限られた時間の中で支援が中途半端になったり、事務作業が回らなかったり。それで「これではもう仕事を続けられないな」と思いました。1年耐えて別の職場へ異動を希望することも考えましたが、役所でのキャリアに区切りをつけようと考えました。だから今までの経験やキャリアに縛られずにキャリアチェンジしようとも思っていたんです。
そんな時、ふと以前から知っていた髙岡さんのことを思い出しました。私は司法面接の面接者やバックスタッフの業務もしていたのですが、以前受講した面接者になるための研修の講師が髙岡さんだったんです。それでふと「髙岡さん、今何しているのかな?」と思い調べたら、会社を経営していることを知ったんです。現場の人を支える仕事、これまでの経験を活かしてかつての仲間たちを支えたいという野望を持って入社しました。

佐名:
うわ、そういうこと言えばよかった…

(一同笑い)

佐名:
追加してもいいですか?そもそも、もともとは児相を辞める気なんて全くなくて。転職が視野に入ってきた時期は、考えすぎてしまってメンタルを崩しかけたこともありました。
現場で目の前のケースに一つひとつ向き合っていくことも、もちろん大事なことですし、自分もそのつもりでやってきました。でも、AiCANが実践しようとしているのは、世界的に解決できていない課題を広く解決していくことだなと捉えたときに、ここなら自分の経験を活かして手助けができるかもしれない、と思ったんです。

お二人ともAiCANが会社として大きくなるだろうという想定をして入社されたのですか?

佐名:いや全然(笑)良いサービスを作り続け、それでデカくするぞくらいの気合いで。

太田:私も、あまりないかも。小さくても、どこか一つの児相の職員の方々が働きやすくなって、その職員の方が支援している子どもたちに何か良い影響があったらいいなぐらいの感じでした。正直会社を大きくするぞ!という野望はなかったかな。AiCANのビジョンや取り組みに共感して入社したという感じです!


※4  国立研究開発法人産業技術総合研究所の略。経済および社会の発展に資する科学技術の研究開発などを総合的に行う日本最大級の公的研究機関である。(出典:産総研:産総研について

ありがとうございました!前編はここまでです。 後編では、児相でのキャリアをどのように現在の業務へ活かしているのか。また、AIの利活用において心掛けていることや今後の展望などについても伺っています。ぜひご覧ください!

現在、お二人が活躍するポジションを含め、複数の職種で積極採用中です。
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https://www.wantedly.com/companies/company_4137770/projects

AiCANアプリの導入支援や活用促進を行っている、CSマネージャー・藤原さんのインタビュー後編です!後編では、AiCANで働くモチベーションやCSチームの雰囲気、今後の目標についてお話ししていただきました。(インタビュー:経営推進部 上野、文:経営推進部 佐々木)

藤原 舞鈴/ Marin Fujiwara【写真右から2番目】
営業CS部 CSマネージャー
大学卒業後2020年4月から、子ども施設向け業務支援システム・保護者向けアプリ等を提供する株式会社コドモンにて、自治体向けのCS立ち上げ・営業支援・契約業務などを経験。
2023年10月にAiCANに入社。現在は、CSマネージャーとして主に契約した顧客に対する導入支援や、より良く活用してもらうための促進をおこなっている。
趣味:年1回各地のマラソン大会に出ることを楽しみに日々走っている。

▼CSマネージャーインタビュー・前編はこちらから
https://www.aican-inc.com/column/20250805-03/

未来の子どもたちの役に立てている実感

ー藤原さんにとってのモチベーションは何ですか?
藤原:この会社で働けていること自体が、自分にとって「やりたいことが常に実現できている」状態だと感じています。社会人として、1日最低でも8時間は自分の時間を仕事に費やしているわけですが、それが未来ある子どもたちのためにつながっていると思えるからこそ、日々走り続けられます。もちろん、泥臭い仕事も多いなとは感じますが、「これに意味があるのかな?」と思うことはほとんどなく、それ自体がモチベーションになっています。

また、今はスタートアップとしてのフェーズでもあるので、「ここから広がっていくんだな」と日々実感できることも大きな原動力です。児童虐待という社会課題に対して、ITの力を活用しながらビジネスとして解決に挑むというのは非常に難しいことですが、その中でもお客様や従業員が着実に増え続けていて、売上も従業員の熱量も右肩上がりであることが、日々のモチベーションを支えてくれています。

ーCSチームの雰囲気はどのような感じですか?
藤原:本当に色んなバックグラウンドをもっている方が多いです。児童相談所の職員、病院の看護師、ベンチャーからきた人もいますし、化粧品の販売してましたとかウエディングプランナーやってましたとか。経験が全く違う人が集まっているのが特徴で面白いです。最初はもちろん使う言葉が違いすぎて、チーム内で戸惑いを感じることもありました。ですが、お互いの違いを面白がったり、各々の強みや弱みをしっかり理解してフォローしあったり助け合ったりする文化があるなと思っています。

毎朝、チームで朝会をやっていて、そこはなんでも相談をしていいという機会です。参加が大人数にはなってしまってるんですが、相談そのものが特定のメンバーのみに当てはまるものではなく、お互い参考になるような相談なので、それを15分〜30分で素早く行ってから、一日頑張るという流れができているのは良いことかなと思っています。

ーチーム作りはどのように進めていますか?
藤原:一人の成功が個人の成功でなく、チーム全体の成功となるように、仕組み化を推進しています。例えば、業務フローのドキュメント化をガシガシ進めたり、slackのワークフローの作成を推進したり、色々なツールを導入したりしています。また、資料の雛形を作成して共通のポイントを押さえることで、効率よく打ち合わせの準備ができるようにしています。これは、業務の属人化を防ぎ、サービスの質を保って事業を継続するためにとても大切だと考えているので、専門のチームにお願いしています。

       (写真:営業CSチームの様子。ウェビナーお疲れ様でした!)

今後の目標と、入社を考えている方へ

ー今後の目標について教えてください。
藤原:会社として継続的に成長していけるよう、まずはしっかりと基盤を確立し、持続していくことを目指しています。そのうえで、社会に対して大きなインパクトを与えていけたらと考えています。

また、現在ご利用いただいているお客様に「これからも使い続けたい」と思っていただけるようなアプリやサービスを提供し続けたいです。そうした価値が可視化されることで、投資家の方々にもさらに期待していただき、私たちの取り組みを後押ししてもらえるような、そんな状態が理想だと思っています。

また、これはすでに実現していたら嬉しいことなのですが、従業員全員が「AiCANで働いていることを誇りに思える」ような状態をつくっていけたらと思っています。
児童福祉×ITという分野は、転職前の職場での経験や知識がそのまま活かせるとは限らず、多くの従業員にとって慣れない領域です。私自身を含め、みんなが「これで良いのかな?」と手探りの状態で日々働いています。

それでも、経験を積み重ねていくなかで、ゆくゆくはチームのメンバーが「AiCANって知ってる?私、あそこで働いてるんだ!」と胸を張って言えるような、そんな組織にしていきたいですね。

ーAiCANという場所に限らず、将来やってみたいことはありますか?
藤原:福祉×ビジネスを転職活動の軸にしていた理由のひとつに、「福祉は個人の忍耐力に頼ってしまっている分野だ」と感じていたことがあります。だからこそ、そのような常識が少しずつでも変わっていけばいいなと思っているんです。特に児童福祉の業界は離職率も高く、現場で働く方々の負担も大きい分野です。ですが、私たちも含め、多くの人がいきいきと働き続けられるようになれば、そのエネルギーが社会課題の解決や、子どもたちの安心・安全につながっていく、そうしたきっかけをつくるような存在になりたいと考えています。

ーこんな人と一緒に働きたいというのがあれば教えてください!
藤原:次のような方と一緒に働きたいです!
①「すべての子どもたちが安全な世界」というビジョンに共感する方
前向きに様々なことに挑戦したい(泥臭く何でも挑戦できる)という方
変化を楽しみ、面白いと思える方

ー最後にAiCANで働いてみたい、という皆さんへぜひ一言お願いします!
藤原:AiCANは、とても良いプロダクトと良い人たちが集まっている組織です。特に、「色々なことに挑戦したい」「裁量を持って働きたい」という思いを持っている方にとっては、宝物のような経験がたくさんできる環境だと思います。ぜひいらしてください!

ー藤原さん、ありがとうございました!次回もお楽しみに!!

当社のAiCANサービスの導入支援や活用促進などを担うカスタマーサクセス(CS)のマネージャー・藤原さんに、日々の業務における工夫ややりがいについて伺いました。(インタビュー:経営推進部 上野、文:経営推進部 佐々木)

藤原 舞鈴/ Marin Fujiwara
営業CS部 CSマネージャー
大学卒業後2020年4月から、子ども施設向け業務支援システム・保護者向けアプリ等を提供する株式会社コドモンにて、自治体向けのCS立ち上げ・営業支援・契約業務などを経験。
2023年10月にAiCANに入社。現在は、CSマネージャーとして主に契約した顧客に対する導入支援や、より良く活用してもらうための促進をおこなっている。
趣味:年1回各地のマラソン大会に出ることを楽しみに日々走っている。

AiCANへの入社理由

ーまずは転職活動の軸を教えてください。
藤原:転職の軸は、①福祉関連、②SaaSであること、③スタートアップ企業であること、そして④toG(行政向け)領域で成長の余地があることでした。

前職では、保育領域のSaaS企業で、自治体向けのCSをしていましたが、もっと立ち上げ期のスタートアップで、事業づくりから携われる環境にチャレンジしたいと考えました。

toGに絞っていたのは、前職の経験を活かせることもそうですし、福祉、とくに児童福祉の分野では、当然ですがエンドユーザーである子どもたちから対価を得ることはできません。だからこそ、民間ビジネスとして成り立たせるには、自治体など公的機関が予算をつけられるtoGの形が親和性が高いと感じていました。また、私が収めている税金が、営業を頑張れば頑張るほど、自分が良いと思う事業に使われていると感じられるのも良いサイクルだなと思っています。


ーどこでAiCANの募集を見つけましたか?
藤原:Wantedlyです。子ども×ITで検索をかけた時に、AiCANを見つけました。身近な知り合いから、児童養護施設のお仕事の大変さを聞いていたので、AiCANに興味をもちました。


ーAiCANに応募してみようと思った具体的な理由は何ですか?
藤原:私が応募した当時(創業3年目)はまだ公開情報が少なかったため、「本当に会社になっているのか…?笑」という感じでした。あと募集を見ながら、絶賛工事中のスタートアップであることをひしひしと感じました。私が求めていたのはまさに立ち上げ期の会社だったので、「なんでもチャレンジできそうな環境だな」と思って応募しました。

それと、福祉のなかでも子どもに絞って会社を見ているとかなり限られると思い、はじめは介護などの会社も見ていたんですが、やっぱり子どものためにエネルギーを使いたいという想いがあって、ご縁があるなら働きたいと思いました。


ー入社の決め手は何でしたか?
藤原:転職活動の軸に合っていたので、内定をもらえたらぜひ入社したいと思っていました。それから面接官の人柄がよくて、社員の方の実直さと、「自分たちのサービスめっちゃ好きなんだな」というのが伝わってきたのを覚えています。
また、オフィスがシンプルな点も好印象でした。会社が事業を作ることにまっすぐ取り組んでいると感じられました。
いつか振り返った時に、「AiCANはここから始まっていったんだ」と懐かしく思えるのかなと、ワクワクしました!」

   (写真:オフィスの様子。自分の好きな本を紹介しながらランチをしています。)

お客様へのサポートにおけるやりがい

ー具体的にどのような業務をされていますか?
藤原:AiCANのCSチームは、契約や実証実験でAiCANを使うと決めてくださった全てのお客様に対する導入支援や、より良く活用してもらうための促進を行っています。こう言うとスッキリ聞こえますが、実際には特殊な回線を使った機器の準備やデータ移行、システム連携など、導入前の技術的な準備が多くあります。そこをちゃんとスケジュール通り進むようにハンドリングするのもCSの業務です。

もちろん、システムについては、お客様ができるだけ気軽に使いはじめられるように、研修を行ったり、説明用のマニュアルを作成したりしています。また、運用開始時には、細かな操作方法も実際に顔を合わせながら丁寧にお伝えするなど、地道な対応を積み重ねています。

そこが少し落ち着くと、AiCANを日常的に利用することで溜まったデータをデータサイエンスチームが中心となって分析します。お客様には、組織の施策に活かしていただくことを目的に、データの傾向や特徴を可視化し、把握していただけるようにしています。あわせて、分析結果のご説明と今後に向けたご提案も行っています。

さらにアセスメントのデータが溜まると、AIの構築が始まります。なのでそこからAIとはそもそも何であるかや、どのように使ったら役に立つのか、あるいはどのように使ったら危険であるかなどをロードマップなどを用いてお客様に説明します。


ーお客様により活用してもらうように工夫されていることは何ですか?
藤原:お客様の業務や状況に応じて、さまざまな方法で伴走できるよう工夫しています。たとえば、各自治体にCS担当がつくようにしており、現場での課題やご利用状況について丁寧にヒアリングの上、具体的にどんな場面でどの機能を使うと良いかご提案をしています。

導入直後には現場を訪問し、職員の方の隣で操作をサポートすることもあります。近年は効率重視のテックタッチが主流ですが、私たちは「ハイタッチ」(密なコミュニケーションによる個別支援)を重視し、お客様との信頼関係を築いています。会社のフェーズやお客様の特性を踏まえると、この人的な関わりが双方にとって実りある時間だと感じています。

もちろん、限られた時間でも操作を習得しやすいようなコンテンツの制作にも力を入れています。また、システムに対するご意見は背景とともに開発チームと共有し、機能改善にも反映しています。さらに、有効な活用事例や、各職員様のお困りの共有のために、情報交換会(※)も実施しています。

※参考記事:導入自治体様向けに「AiCANサービス情報交換会(心理職向け)」を開催しました

         (写真:AiCANアプリ画面イメージ)

ー業務のなかでのやりがいや楽しさはどのようなところにありますか?
藤原:今までより業務負担が減ったというお声も嬉しいですが、導入前までだったらできなかった流れで(導入後)対応できるようになった、という声はとても嬉しいです。具体的には、この流れでお子さん一人分の対応が今までだったらできなかったはずなのに、(導入後)対応できたとか。

そういう声をいただいた時に、AiCANは少し間接的な存在ではありますが、会社の「すべての子どもたちが安全な世界」という壮大なビジョンに向かって一歩近づいているのかもと実感します。

マネージャーとしては、メンバー一人ひとりの強みを活かし、相乗効果を生むチームを目指しています。皆さん本当に多様な経験やスキルを持っていて、それが存分に発揮されるよう、役割分担や目標設計、日々の相談対応などを行っています。

とはいえ、私が何か特別なことをしなくても、新しい仲間が一人加わるだけで、チームや会社全体のベクトルが大きく前向きに変わっていくので、本当にありがたく、面白いなと感じています。

ーありがとうございました!前編はここまでです。後編では、藤原さんの仕事へのモチベーションや今後の目標についてお伺いします。お楽しみに!
(文:経営推進部 佐々木)

AiCANアプリを全国の自治体へ展開する、営業チームリーダー・永井さんのインタビュー後編です!後編では、仕事のやりがいやスタートアップでの楽しさ、今後の展望についてお話ししていただきました。(インタビュー:経営推進部 上野)

永井 遥/Haruka Nagai
営業CS部 営業チーム チームリーダー

公認心理師。
大阪大学を卒業後、家庭裁判所調査官として10年勤務。家事事件・少年事件の調査や裁判官への意見提出、裁判所のデジタル化対応などを担当。
2024年4月にAiCAN入社。営業職として全国の自治体を回っています!

趣味:旅行、猫、コーヒー、音楽フェス、バスケ

▼営業リーダーインタビュー前編はこちら
https://www.aican-inc.com/column/20250610_03/

お客様と開発チームの架け橋

――営業として、プロダクトにはどのように関わっているのでしょうか?

永井:例えば、AiCANアプリの「司法審査機能(※)」の開発に関するプロジェクトに関わっています。法律の専門知識が必要な分野でもあるので、私から開発を担当するプロダクトチームへ具体的な要件を伝えています。裁判所に出す書類の形式など、マニュアルなどを読み込んだり、お客様へヒアリングしたりして、理解を深めています。

※司法審査機能・・・2022年の児童福祉法改正において、児童相談所が児童の一時保護をする際に、裁判官が判断を審査する手続き(一時保護の司法審査)が設けられ、2025年6月から施行されます。審査にあたっては、親権者等の同意がある場合等を除き、原則として一時保護開始から7日以内又は事前に、児童相談所が一時保護の必要性を記した請求書を提出する必要があります。「AiCAN」では、司法審査手続きに対応した機能を2025年3月から提供しており、順次アップデートしています。

――プロジェクトはどのように進めているのでしょうか?

永井:テーマごとに部署横断のプロジェクトを立ち上げて進めています。営業CSチーム、プロダクトチーム、DSチームなどのメンバーと一緒に議論しながら、AiCANのプロダクトを作っています。

スタートアップなのでとても早いスピードで状況が変化し、「カオス」な状況も起こります。少人数であっても大きな成果を出していくために、プロジェクト化していく、そのスピード感が面白いですね。法律改正や顧客ニーズ、技術の進歩などの変化に合わせて対応する速さが、AiCANの良さだと感じています。

子どもの安全を守るAI倫理

――他にも永井さんが参加されているプロジェクトはありますか?

永井:「AI倫理(※)」に関するプロジェクトに参加しています。

※当社は2024年6月28日に「子どもの安全のためのAI倫理に関する声明」を公開しました。(参考:AiCANが「子どもの安全のためのAI倫理に関する声明」に込めた想い

AiCANアプリに搭載されるAIは、児童福祉という大変センシティブな領域を扱っており、子どもや養育者(保護者)の権利に関わる判断に影響を及ぼします。

AI倫理プロジェクトチームでは、国内外の最新の動向をキャッチしながら、AI倫理に関する取り組みの方向性を検討し、それに基づいて使用方法のガイドライン、開発プロセス、評価システム等を検討し、アップデートを行っています。並行して、社員一人一人がAI倫理の重要性を理解して実践していけるよう、社内研修の機会を設け、その中でサービス提供のあり方についても継続的にディスカッションしています。

また、AiCANでは、お客様である自治体の職員様が、AIとは何かや、AIの適切な使い方・リスク等を正しく理解をした上で利用していただけるように、ガイダンスや研修の内容などを通じて丁寧にサポートしていきます。そのガイダンスや研修の内容なども、AI倫理プロジェクトチームを中心に、DSチームやカスタマーサクセスチームが検討をしています。

 ――AI倫理について、東京大学とも共同研究をしていますよね。

永井:はい。共同研究の中で、市民の方々と児童虐待対応AIについて対話するワークショップ(※)に参加させていただいたこともあります。児童虐待対応にAIを活用することについて、一般の方々がどのように受け止めるのか、どのようなリスクを感じるのかといった率直な意見を伺うことができ、多くの気づきがありました。

また、実際に自治体の児童福祉現場の方に使っていただくにあたって、どのようなプロセスで理解を深めてもらう必要があるのかを考える上で、非常に貴重な経験となりました。

※詳細:共同研究先の東京大学でAIの利便性やリスクを話し合うワークショップが開催されました

(写真:東京大学ワークショップ当日。左からDSチーム椎名さん、CSチーム髙木さん、永井さん)

児童福祉スタートアップでの仕事のやりがい

 ――AiCANでの仕事のやりがいを教えてください。

永井:実際に現場でAiCANアプリを使っていただいた自治体の方から、「業務効率化につながった」というお話を聞けた時は、「届けられてよかった」と嬉しく思いました

児童福祉の現場は業務量が多く、精神的な負担もあり余裕の無い状況です。AiCANが少しでも業務の負担を軽減することで、現場の方々がより子どもたちに向き合う時間が増えるのであれば、それは本当に意義のあることだと感じています。

現在(※2025年5月)、AiCANサービスを15自治体に導入していただいておりますが、もっと広まっていき、現場の方がより良い仕事ができるようになると良いなと思っています。

参考:AiCANサービス導入事例(お客様の声)

 ―― 永井さんの仕事のモチベーションは何でしょうか?

永井: スタートアップという環境で、ソーシャルビジネスを通して社会を変えていくという実感を日々得られることが、大きなモチベーションになっています。

また、児童福祉という、子どもたちの未来に関わる分野で、同じ志を持つ仲間たちと一緒に、現場で奮闘されている方々の役に立つプロダクトを届けられることに、大きなやりがいを感じています。

 ――スタートアップで働く面白さはどんな点でしょうか?

永井:組織がどんどん変化し、大きくなっていく過程を間近で見られるのは、本当に面白いです。私がまさに求めていた環境です。メンバーが増えていったり、オフィスを拡張して皆で作りあげていったり。柔軟に変化していける強さがスタートアップにはあると感じていますし、それが面白さにも繋がっていると思います。

カオスな状況もありますが、それを楽しめるメンバーが多いので、コミュニケーションも活発で刺激をもらっています。

これから挑戦してみたいこと

 ――AiCANでこれからやってみたいことはありますか?

永井: AiCANサービスを、児童相談所などの児童虐待対応の分野だけでなく、他の領域にも広げていきたいと思っています。既に、AiCANサービスは、教育センターでスクールソーシャルワーカーの方々に活用いただいたり、保健センターで保健師の方々に活用いただいたりしており、裾野が広がりつつあります。今後は、さらに子どもに関わる様々な領域で、私たちのプロダクトが貢献できる可能性があると感じています。司法、教育、医療、警察など、より広い分野に展開していけると良いなと考えています。

AiCANの営業に興味がある方へ

 ――営業チームで一緒に働きたい方はどんな方ですか?

永井: 主体性を持って、この組織を一緒に大きくしていきたいと思える方です。自分の担当業務だけでなく、周りの状況にも気を配り、いろんな人を巻き込んで仕事ができる方ですね。社内外の人とのコミュニケーションをバランスよく大事にできる人、変化を楽しめる方と一緒に働きたいです!

あと個人的には、ユーモアがある方です。ユーモアがあると、辛い状況でもポジティブに変換して、一緒に乗り越えられそうだなと思えます。

 ――最後にメッセージをお願いします!

永井: 今、めちゃくちゃ楽しいフェーズです!自分のやりたいことがある人も、何か社会課題を解決したいという大きな目標を持っている人も、自分のスキルを生かして社会に貢献したいという人も、それぞれの人にとって、きっとやりがいのある仕事がたくさん待っていると思います。自分の動き方次第で、いくらでも吸収できるフェーズだと思います。少しでも興味があれば、飛び込んでみてください!

 ――永井さん、ありがとうございました!次回もお楽しみに!

当社のAiCANサービスを全国自治体へ展開する、営業チームのリーダー永井さんに話をお伺いしました!
AiCANへ入社した理由や、自治体営業の面白さ、児童福祉領域のプロダクトをお客様へ届けるやりがいなど、前後編にわたってたっぷり語っていただきました。(インタビュー:経営推進部 上野)

永井 遥/Haruka Nagai【写真左から2番目】
営業CS部 営業チーム チームリーダー

公認心理師。
大阪大学を卒業後、家庭裁判所調査官として10年勤務。家事事件・少年事件の調査や裁判官への意見提出、裁判所のデジタル化対応などを担当。
2024年4月にAiCAN入社。営業職として全国の自治体を回っています!

趣味:旅行、猫、コーヒー、音楽フェス、バスケ

「裁量の大きさ」と「社会を変えるスピード」

――まずは、永井さんの転職活動の軸を教えてください!

永井:転職活動を始めるにあたって、いくつか軸にしていたことがあります。1つ目は、「小さい組織で働く」ということでした。前職では秩序を保つことや安定した組織であることが重要視されており、自分のキャリアを見つめ直すタイミングで、もっと裁量を持って面白いことにチャレンジをしたいという思いがありました。

2つ目は「ソーシャルビジネス」へ興味があったことです。ソーシャルビジネスは、社会を変えるスピードが速いと感じていましたし、民間の立場から「新しい公共」を創っていくようなイメージに魅力を感じていました。実は、ソーシャルビジネスについて学ぶビジネススクールに通っていたこともあり、将来的に起業することも視野に入れていました。

そして3つ目は、「児童福祉分野」のビジネスです。子どもたちの成長や未来のために何かできる仕事がしたいという強い思いがあり、次の世代がもっと良い世の中で生きていけるように貢献したいと考えていました。前職で家事事件や少年事件などに携わる中で、子どもたちの問題に深く関わってきた経験を活かせると良いなと思っていました。

――AiCANのことはどうやって知ったのでしょうか?

永井:Wantedlyで「福祉」や「社会課題」といったキーワードで募集を探していた時に、AiCANのページを見つけました。見つけた時、まさに自分が探していたものと合致している!と感じたんです。

元気なスタートアップであること、少数精鋭で様々なことに挑戦できる環境に魅力を感じました。そして、ソーシャルビジネスで社会課題の解決に直結する点、これまでの自分の経験も活かせそうだという点も大きかったです。

また、BtoG(Business to Government :企業が政府や行政機関に対して商品、サービス、または情報を提供するビジネスモデルにも興味を惹かれました。AiCANがどのように社会課題の解決に取り組んでいるのか、そのストーリーをぜひ聞いてみたいと思いました。

入社の決め手は「人」への信頼感

――実際に応募されて、入社の決め手となったのはなんですか?

永井: 面接では、代表・髙岡さん、CMO橋本さん、CAO先光さん、営業CS部の髙木さんとお話ししました。

実際にお会いした皆さんがとても堅実な印象で、スタートアップのイメージと良い意味で異なりました。誠実な雰囲気が伝わってきて、信頼できる方々だと感じました。「この人たちとなら一緒に働きたい!」と思い、入社を決めました。

――永井さんが所属されている営業CS部はどんなチームでしょうか?

永井:営業チーム3名、CS(カスタマーサクセス)チーム9名の全体12名で構成されています。全体統括をCMO橋本さんがされており、私は営業チームのチームリーダーをしています。CSチームは、マネージャー藤原さん、チームリーダー成島さんを中心に動いています。

営業チーム・CSチームと分かれてはいますが、流動的に動く場合もあり、常に連携して仕事を進めています。

(写真左下:永井さん。チームリーダー任命式&入社式を行いました!)

AiCANの新規営業・自治体営業の面白さ

――永井さんの担当されている業務について教えてください!

永井: AiCANサービス新規顧客獲得のための営業、マーケティング施策の実行、AiCANアプリの司法審査機能の開発プロジェクト、そしてAI倫理に関する検討などを行っています。CSチームや開発チームとも連携しながら、様々な業務に携わらせていただいています。

―― 幅広い業務を担当されていますね!業務の中で、特に楽しいと感じる点はありますか?

永井: 新規営業では、私たちがつくっているプロダクトがまだ世の中にない新しいものなので、その価値を届けるというところに面白さを感じています。お客様から直接フィードバックをいただける立場なので、サービスの受け止められ方や、将来的なニーズ、プロダクトの改善点などを肌で感じることができ、それを事業に活かしていくところにやりがいを感じています!

まだ明確になっていない勝ち筋を見つけて、それを大きくしていくというプロセスにも面白さを感じています。小さな組織だからこそ、そういった挑戦ができる環境があると思います。

―― 営業活動の中で工夫されている点はありますか?

永井: まだ世の中にない、触ったことのないもの、例えばiPhoneを使ったことがない人にiPhoneの良さを伝えるような難しさがあります。お客様の組織体制やITリテラシーに合わせて、メッセージや説明の仕方を柔軟に変えていく必要があります。相手の理解度に合わせて、適切な言葉を選ぶのは難しいと感じることもあります。

「SaaS」というサービスモデル自体がまだ馴染みのない方もいらっしゃるので、例えば「サブスクリプション」という言葉を使ってみたり、「どのように説明したら伝わるだろうか」「どのようにしたらサービスモデルを理解してもらえるだろうか」と、日々試行錯誤しています。

―― 自治体営業ならではの特徴や面白さはどのような点でしょうか?

永井: お客様と関係性が長く続くという点が特徴的だと思います。初めてお会いしてから受注に至り、その後も営業が関わる場面があるので、お客様との関係性を深く築いていくことができます。また、自治体営業ならではの予算化までのサイクルや、公務員の方々の慣習やプロセスなどを理解する必要があることや、書類作成も非常に重要になります。間違った情報を伝えてしまうと、信頼を失ってしまう可能性があるので、正確さが求められます。

関係性が長いからこそ、お客様の組織の中でキーパーソンとなる担当者の方と連携して、予算獲得に向けて一緒に取り組んでいけることも面白い点です。共通の目標に向かって協力していく一体感を築けるように意識しています。

お客様との丁寧なコミュニケーションを大切にする

―― AiCANサービスの導入までの流れについて教えてください。

永井: 初回の商談後、AiCANアプリの画面デモや体験操作会を実施し、児童福祉現場の方など自治体職員様にAiCANアプリを触っていただき、イメージを掴んでいただきます。

初めてiPhoneに触るような感覚で、「これはすごい」と感じてもらい、その上で「本当に使いこなせるかな?」といった疑問に対して丁寧にお答えしています。

ただし、自治体には、予算化をする事業についての説明責任があるため、実際にAiCANアプリを使うと業務がどのように変わるのかの効果測定を、実証実験を通じて行う場合もあります。

実証実験の有無に関わらず、現場の方の声やニーズを拾いながら、本格導入に向けて予算化の打ち合わせや書類作成をしています。

―― 全国の自治体への訪問・出張も多くされているのですね!

永井: 出張で色々な土地に行くのは楽しいです。体力は若干消耗しますけどね(笑)。

それぞれの土地の雰囲気や方言、組織体制の違いなどを肌で感じることができ、自治体の担当者と直接お話するのはとても面白いです。1週間滞在した時は、方言が移ってしまうこともありました。(笑)

対面で直接お話した方がコミュニケーションのスピード感が早いですし、言葉のニュアンスや文脈をより深く理解することができます。

また、打ち合わせの本題だけでなく、前後の雑談から得られる情報も非常に重要だったりします。そういった情報は、対面でないとなかなか得られないですし、信頼関係を築く上でも、直接会って話すことは非常に大切だと感じています。

―― 最初の商談に繋げるためには、どのような活動をされているのですか?

永井: 児童相談業務のDXをテーマとしたウェビナーの企画や、ホームページのお客様の導入事例などの掲載の調整、広告媒体にAiCANサービスの宣伝記事を掲載していただくためのやり取りなども行っています。

今後はさらに多くの方にAiCANのプロダクトを知っていただくために、マーケティング活動を強化していく必要があると感じています。

――ありがとうございました! 前編はここまでとなります。後編では、他チームと連携したプロジェクトについてや、これからやってみたいことについてお話ししていただきます。お楽しみに!

当社のAiCANアプリを開発する、エンジニアのエリックさんのインタビュー後編です!後編では、仕事のやりがいや、これからやってみたいことについてお伺いしました。ぜひご覧ください!
(インタビュー:経営推進部 宮本・上野)

エリック ブッフバルト/Eric Buchwald【写真左から1番目】
R&D部 プロダクトチーム エンジニア
ドイツ出身。日本のゲームが好きで、高校時代に1年・大学時代に1年、日本に留学。
ドイツの大学を卒業後、日本でゲームクリエイターとして8年勤務。2024年1月、AiCAN入社。
趣味はゲーム、漫画、サイクリング、読書(オーディオブック)、友人や近所の方との交流、インド料理など。社内のバドミントンサークルも主催しています!

▼エンジニアインタビュー前編はこちら
https://www.aican-inc.com/column/20250610_01/

子どもの安全を守ることに貢献している実感が原動力

ーーエリックさんの仕事のやりがいを教えてください。

エリック: 初めてAiCANアプリのアップデートをリリースした時が特に印象に残っています。リリース後に達成感がありました。

要件定義、仕様の設計からテスト・リリースまで自分の手がけたものが形になるのは嬉しいです。アップデートした機能について、カスタマーサクセスチームからユーザーのフィードバックをもらえることもあります。現場の職員様から「便利になった」などの声を聞くと、やって良かったなと思います。

また、リリース後にはR&D部で打ち上げを行なっています。こちらも楽しみです!

ーー エリックさんの仕事のモチベーションはなんですか?

エリック:自分が関わっている仕事が、子どもたちのためになっているという実感がモチベーションになっています。常に、AiCANのビジョン「すべての子どもたちが安全な世界に変える」ことを達成するために、自分が効果的だと思う仕事をしています。

仕事を進める上で、ときには困難な問題に直面することもありますが、「やらなければならない」という強い気持ちを持って取り組んでいます。

これからやってみたいこと

ーー AiCANでこれからやってみたいことはありますか?

エリック:直近では、AiCANアプリの新しい機能の開発です。AiCANアプリは現在、児童相談所、市区町村のケースワーカーさん向けの機能が多いのですが、一時保護所向けの機能をリリース予定です。

営業CS(カスタマーサクセス)チームがお客様へヒアリングを行い、そこで出てきた課題を一緒に検討しました。営業CS、デザイナー、エンジニアが一緒に議論し、部署横断のプロジェクトチームとして進めることもあります。皆で一丸となって、より良いプロダクトをつくることを目指しています。

また、プロダクトチームでの仕事の進め方については、各メンバーのタスクをログ化して、どれくらいの時間を使っているか可視化したいと考えています。プロジェクトマネージャーとして、全体的な視野を持ち、より効率的に質の高い仕事ができるようにしていきたいと思っています。

ーー 将来的に成し遂げたいことはありますか?

エリック:AiCANアプリで、子どものメンタルヘルスへの支援をサポートできる機能も強化したいと思っています。例えば、児童相談所などの心理職の職員様に使ってもらえるようなツールを増やしたり、そこで蓄積したデータの分析やAIなどのテクノロジーを使って、より子どもの心を守ることに繋げたいと思っています。

さらに、AiCANサービスを学校などの関係機関にも範囲を広げ、子どもの心理状態を気づくことができれば良いなとも考えています。たとえば、子どもにトラウマや愛着問題などの背景がある場合に、関わっている人がどんな行動の選択肢があるか、ガイドできるような機能を作りたいと思っています。

また、子どもを持つ親・保護者に対してもケアや支援が必要だと考えています。家庭に介入する権限がある児童相談所は、重要な役割を持っています。その児童相談所をAiCANが支援することで、貢献できればと考えています。

AiCANに入社を考えている方へ

(写真:オフィスでの全社ランチ会の様子)

ーーエリックさんが思う、一緒に仕事がしたい人はどんな人ですか?

エリック:前向きに楽しく仕事に取り組める人ですね。また、どんな簡単な質問にも快く答えてくれる人だとありがたいです。

僕は、自分の意見をはっきりとズバッと言ってくれる人の方がコミュニケーションが取りやすいです。開発では正確性が大事ということもあります。

あとは、好奇心があり、新しいことを学びたいという意欲を持っている人と一緒に働きたいです。一緒に成長し、学び合うことができるといいなと思っています。たとえば、AiCANの「全社ランチ会」では毎回テーマ・担当者を変えて発表・意見交換の場があり、楽しみにしています。また、不定期に社内での勉強会も開催されています。

ーー最後に、AiCANで働いてみたいという方へメッセージをお願いします!

エリック:子どもの安全を守るためにぜひ力を貸してください!

ーーエリックさん、ありがとうございました!
次回は、営業チームの永井さんにお話しを伺います。お楽しみに!

当社のAiCANアプリを開発する、エンジニアのエリックさんに話をお伺いしました!
AiCANへ入社した理由や、AiCANアプリを開発する楽しさなど、前後編にわたってたっぷり語っていただきました。(インタビュー:経営推進部 宮本・上野)

エリック ブッフバルト/Eric Buchwald【写真左】
R&D部 プロダクトチーム エンジニア
ドイツ出身。日本のゲームが好きで、高校時代に1年・大学時代に1年、日本に留学。
ドイツの大学を卒業後、日本でゲームクリエイターとして8年勤務。2024年1月、AiCAN入社。
趣味はゲーム、漫画、サイクリング、読書(オーディオブック)、友人や近所の方との交流、インド料理など。社内のバドミントンサークル大会も主催しています!

AiCANへの入社理由

ーーエリックさんは元々、ゲーム会社で働いていたのですね。転職活動をする中で、AiCANをどのように知ったのですか?

エリック:子どもの頃からゲームが好きで、日本のゲームを通して、日本に興味を持つようになりました。特に、ファイナルファンタジーなどのRPGのストーリーに感動して、「子どもの心に影響を与えるゲームを作りたい」と思い、日本でゲームクリエイターとして就職しました。

その後、子どものメンタルケアにも関心を持つようになり、「子ども」「メンタルヘルス」「テクノロジー」といった軸で、転職活動をしていました。メンタルヘルスというと、カウンセラー・セラピストなどの対人援助の専門職もありますが、自分のエンジニアとしての開発経験を活かす方が、より貢献できると思いました。テクノロジーは、より広い範囲に影響を与えられるという考えもあり、メンタルヘルス領域のシステム開発会社を中心に探していました。

そんな中、トラウマストレス学会に参加し、自立支援施設で働いていた方の発表を聞いて、強く感動したんです。発表後、発表者の方に直接連絡をとり、食事に行くぐらい仲良くなりました。そこで、子どものメンタルケアに貢献できるシステムはないかと相談をしていたところ、「山本恒雄先生が顧問をしている会社がある」と、AiCANを教えてもらったんです。その後、自分でAiCANのHPを調べ、エンジニア職に応募しました。

ーーすごい行動力ですね!応募後、AiCANへ入社した決め手を教えてください。

エリック:僕は「これをやりたい!」という分野を1つ決めたら、深く追求して全力で取り組むタイプなんです。 

AiCANへ入社した決め手は、AiCANサービスが、児童相談所の職員さんをアプリで支援することは、僕が成し遂げたい「子どもの心を守る」ことに最も効果的だと感じたからです。傷ついている子どもの心をケアするには人の力が必要だが、テクノロジーでそれをサポートすることができると思いました。

また、代表の髙岡さんと面談して、「すべての子どもたちが安全な世界に変える」というビジョンに強く共感したことも大きいです。とても波長が合ったというか、共振・共鳴しました。髙岡さん自身からも熱い想いやエネルギーを感じました。

ーー実際にAiCANに入社して、感じたことはありますか?

エリック:AiCANは、児童福祉分野に特化している点が合っていると感じています。髙岡さんをはじめ、元・児童相談所の職員の方や、臨床心理士など専門的な知識を持っている方が社内にたくさんいて、興味のあるお話が聞けるので嬉しいです。僕は特にトラウマケアに関心があり、愛着の問題を治したいと思っています。

また、AiCANサービスを提供する上で必要な、児童福祉分野の専門的な知識や実務経験がある方が社内にいるのは強みだと思っています。

AiCANでの開発の楽しさ

ーーAiCANでどのような業務をしているか教えてください。

エリック: 主に、AiCANアプリの設計・開発を担当しています。AiCANアプリは、児童相談所などの自治体の児童相談業務にあたる職員さんが使う、SaaS型業務システムです。ユーザーの声を反映させながら、年4回の機能アップデートを実施しています。新規の機能開発や、機能改修の仕様の検討やプロジェクト管理をしています。

ここは、営業CS(カスタマーサクセス)チームと一緒に、お客様の課題を整理しながら進めています。お客様の困りごとを解決するため、具体的に課題を検討したり、AiCANアプリの仕様や使い方を検討するのが楽しいです!

また、一部開発を依頼しているベンダー様ともやり取りも担当し、一緒にサービス品質を上げることに努めています。運用保守の面では、障害対応やユーザーマニュアルの確認なども担当しています。

エリック:他にも、AiCANアプリを展開しているクラウド環境であるGCPの運用保守も担当しています。自治体に提供するサービスのため、セキュリティはとても重要です。環境構築や権限管理に加え、セキュリティ向上のための改善策の検討など、常に勉強しています。新しいことに取り組めたり、まだ整理されていないところを整理していく過程も楽しいと感じています。

ーー幅広い業務を担当されているのですね!R&D部にはどのようなメンバーがいるのでしょうか?

エリック:R&D部は現在、エンジニア2名、UI/UXデザイナー1名、データサイエンティスト3名、セールスエンジニア1名、統括の代表を入れて8名です。1

AiCANはスタートアップでまだ規模も小さいので、誰が何の業務をしているか、把握できるのが良いですね。僕は週4日程度出社していますが、人とコミュニケーションを取るのが好きなので、チーム全員の顔が見えるのもありがたいです。ちょっとした質問でもすぐに聞けるので安心ですし、トラブルが発生した時も何が起こっているか把握でき、解決スピードが早くなると思います。

また仕事の裁量が大きく、自分で決められる範囲が広いので楽しいです。どういうチームにしていきたいか、さらにどういう会社にしていきたいか、意見を出していけるのも良い点だと思っています。

ーーありがとうございました!前編はここまでです。後編では、エリックさんの仕事のやりがいやこれからの目標についてお伺いします。お楽しみに!

(文:経営推進部 上野)

  1. 2025年6月現在、R&D部はエンジニア3名、UI/UXデザイナー1名、データサイエンティスト3名、セールスエンジニア1名、統括の代表を入れて9名 ↩︎